| ここまで手が入ったM3も珍しい。とくにレトロな仕様はマニアにはこたえられない |
美しくカスタムされたE30世代のBMW M3が中古市場に登場。
これはKoch Klassicがカスタムした車両で、独自に「DTM Edition」と命名されたもの。
その販売価格は約1000万円とかなり高額ではありますが、ここでどういったカスタムが施されているのかを見てみましょう。
ボディカラーはポルシェ純正「スピードイエロー」
ボディ形状そのものは変更されておらず、しかしカーボン製の(M3スポーツエボリューション用の)リアウイング、カーボン製フロントリップスポイラー、カーボン製ドアミラーキャップを装着。
ホイールはレトロなBBS製でボディカラー同色。
ピアスボルトはチタン製だそうですが、これだけでも相当な価格になりそう。
リアウイングのフラップには段差が設けられ、ダウンフォースを強化していることがわかります。
この頃はまだ小さかったフロントグリル。
そしてグリル脇のルーバーにはMカラーのラインが。
灯火類はノーマルのままで、LED化などは行われていないようですね。
ボディカラーは「スピードイエロー」だと記載されているものの、拡大画像を見ると「パール」が入っている模様。
そして実際のところ(ポルシェ純正の)スピードイエローにはパールは入っていないので、おそらくはスピードイエローの上にパールコートをかけたのかも。
室内には美しいロールケージが組まれており、リアシートが外されていることもわかります。
「DTMエディション」の名は伊達ではない、ということですね。
ダッシュボードもカーボン製。
BMW M3 DTMエディションのエンジンは2.3リッター4気筒、195PSのまま。
走行距離は101,880キロを数えますが、おそらく各部はリビルトされているようで、かなり美しいコンディションを誇ります。
なおインテークはカーボン製、そしてヘッドカバーもボディ同色のイエローに。
ストラットタワーバーのほか、色々なパーツが装着されている模様。
なお、エキゾーストマニホールド含む排気系はレース仕様へとコンバートされている、とのこと。
BMW M3 DTMエディションのインテリアはこうなっている
インテリアはその多くが剥がされ、レカロ製のフルバケットシート、そして4点式ハーネスも(ステアリングホイールはデタッチャブル)。
レカロシートのシェルはフォージドカーボン製。
エンジン本体にこそ手が入っていないものの給排気系はレース仕様へとコンバートされ、内外装が美しく、かつスパルタンに仕上げられ、これだけのカーボンパーツやチタンパーツが使用されているのであれば、「1000万円は安い」のかもしれません。