| ドライビングにおけるテーマは「デジタル・ワルター・ロール」 |
フランス在住のデザイナー、ルーカス・ハーグ氏が「BMWコネクテッド・ダイナミクス」なるコンセプトカーのレンダリングを公開。
ただし、ちょっと面白いのは、もともとの「BMWコネクテッド・ダイナミクス」はBMWとの産学連携プロジェクトにて(同じデザイナーによって)2014年に考えられたもので、それを7年後の現在に本人が手直ししたのが最新のBMWコネクテッド・ダイナミクスということになります。
当時、BMWはコネクテッドを目指していた
なお、2014年あたりだとBMWはちょうどiブランドを発進させた時分であり、しかし思ったほどの手応えが得られずに苦しんでいた時期だと記憶しています。
そして、もともとエレクトリックそしてサステイナブルなブランドとして開始したiブランドの方向性を再考しており、「コネクテッドと自動運転ブランドにシフトする」と考えていた時期であったとも思います。
そしてこちらが2014年の「BMWコネクテッド・ダイナミクス」。
現在では「コネクテッド」はごくあたりまえのことではありますが、当時はまだ「コネクテッド」は先端技術であり、まさかここまで一般化するとは考えていなかった(特別なクルマのみに装備されるものと認識されていた)のかもしれません。
なお、2014年当時、このBMWコネクテッド・ダイナミクスはいくつかの賞を受賞し、当時の雑誌等にも紹介された、とのこと。
2021年版のBMWコネクテッド・ダイナミクスはこんなクルマ
そしてこちらが2021年版のBMWコネクテッド・ダイナミクス。
低い車高を見ても分かる通りドライビングダイナミクスを重視しており、自動運転機能を備えながらも「魂が感じられる」動きをする、というコンセプトです。
なお、そのテーマの一つは「デジタル・ワルター・ロール」。
たとえば音楽の世界だと、ドラムなど「その人の音」をサンプリングすれば、あたかもその人が叩いているかのような楽曲をつくることができますが、もしかすると近い将来、「著名ドライバーの運転をサンプリングすれば」自動運転にて、その人が運転しているかのような動きを再現することができるのかもしれません。
BMWコネクテッド・ダイナミクスの外観は非常にシンプル、かつクリーン。
ルーフからリアにかけてのシャークフィンのような構造物の中には、LiDARが仕込まれているという設定です。
基本的には2014年版と変化はなく、それだけ当時における完成度が高かったということなのだと思います。
「このまま」BMWが発売してもおかしくないんじゃないかと思ったり。
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参照:Lukas Haag