| 足回りにはエアサスペンション装備、極限までローダウン |
ホイールはレトロなディープリム
1991年にアレン・バーグがDTMを走らせたマシンへのオマージュとして作られたE30世代のBMW M3が公開に。
ボディカラーは当時そのままの”チックタック”ですが、そのボディ外板のデザインはレンダリングアーティスト、Khyzyl Saleem氏によるものです。
近年はこういった「自動車業界とは関係のない」アーティストがショーカーをデザインしたり、市販化前提にエアロパーツをデザインする例も増えており、まさに「新しい流れ」ということになりますね。
「チックタック」BMW M3はこういったデザインを持っている
このボディキットはBMW M3のイメージを引き継ぎながらも大胆な変更が加えられ、フロントには大きなスプリッターが装着されています。
もちろんワイドフェンダーも。
フェンダー拡張にあわせてサイドステップも新設計され、現代風のリアディフューザー、そして巨大なリアウイングも。
リアウイングは二弾重ね、そしてエンド部にはフラップ付き。
車高は極限まで落とされ、ホイールはブリクストン・フォージッド社製のディープリム。
クラシカルなデザインがいいですね。
リアウインドウにはルーバーのようなデザインを持つカバー付き。
ちなみにサスペンションは車高調整が可能なエアサス、そしてE46世代のブレーキシステムが取り付けられている、とのこと。
フェンダー前後には「浮き」が作られており、その浮いた隙間にはルーバーが装着されています。
そのエンジンはE36世代のM3から
そしてこのE30M3カスタムの特徴の一つが「エンジン」。
E36世代のM3に積まれるS52B32型直列6気筒のピストンそしてコンロッドをアップグレードし、さらにはターボチャージャーにて加給されることで800馬力へ。
タービンはかなり大きく、「ドッカンターボ」なのは間違いなさそうですね。
なお、トランスミッションもE36 M3用(軽量フライホイール装着)、そして駆動輪はもちろん後輪のみ。
出力に比較すると開口部が小さいように思えますが、「純正フロントフレームにフィットする範囲での最大のインタークーラー」を装着している、とのこと。
なおエンジンマネージメントシステムは、7つのブースト設定を切り替えることができ、燃料は91オクタンとエタノールでの走行が可能だとアナウンスされています。
現段階ではまだ内装の画像が公開されていないものの、ダッシュボードやシートは専用品へとカスタムされており、3.5インチディスプレイが装着され、ブーストや燃圧などの重要な数値を確認することが可能。
ちなみにエアコンが装備されていないため、夏場はかなり車内が暑くなりそうですね。
なお、ベースとなるE30世代のM3はレストモッドのベースとして非常に人気が高く、現在でも様々なカスタムが披露されています。
ただ、中古相場がジリジリと上昇しており、そのうち「改造ベース」としては現実的ではないほどにまで価格が上がってしまうかもしれませんね。
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参照:Lookmush