| 長城汽車ORAブランドからは、パナメーラっぽいクルマだけではなく、ホンダe、VWビートルっぽいクルマも登場している |
さすがにこれが事実だとすると、BMWの評判もちょっと下がりそう
さて、中国の長城汽車はEV専用ブランドとして「ORA」を展開していますが、このORAは「なんとかキャット」というシリーズを数モデル展開しており、そのうち「ブラックキャット」はホンダeそっくり、そしてパンクキャットはフォルクスワーゲン・ビートルのコピーとして話題となっています。
-
中国ORAより、VWビートルの復刻版のような「パンクキャット」発売目前。なおこのデザインは欧州特許庁に承認されたためVWは手出し不可能?
| さらにORAはホンダEやスマートのコピーのようなクルマを発売して成功を収めている | さすがにこれはフォルクスワーゲンも看過できないだろう さて、中国の自動車メーカー、長城汽車のEVブランド「OR ...
続きを見る
そして今回話題となっているのが「ライトニングキャット」で、これはポルシェ・パナメーラに似ている5ドアセダンですが、どうやら「次世代ミニとプラットフォームを共有する」もよう。
BMWと長城汽車とは提携関係に
実際のところ、ORAを展開する長城汽車とBMWとは中国本土においてパートナーシップ関係にあり、2018年には「現地でミニの次世代エレクトリックモデルを製造することに合意した」という報道がなされています。
加えて、この(エレクトリックミニ製造の)ために新しく工場を建設するという発表もなされていますが、ドイツ在住のジャーナリスト、グレッグ・ケーブル氏の報告によると、この工場は「スポットライト」と命名されるもよう(年間16台の生産能力がある)。
そしてORAライトニングキャットの市販モデル、そしてエレクトリック・ミニのニューモデル2台とはプラットフォームを共有し、3台とも中国の同じスポットライト工場で生産されることになる、ともコメントされています。
-
BMWが中国・長城汽車とミニのエレクトリックモデル現地生産で合意。ミニEVは中国製に
| BMWは早々と中国でのミニ生産を決断 | BMWが中国の長城汽車(Great Wall Motor)との間で、中国にてミニのエレクトリックモデルを生産することで合意し、契約書を締結したとの報道 ...
続きを見る
ミニは次期モデルの発表を控えている状態ではあるものの、次世代ミニには「ガソリン」「ピュアエレクトリック」両方があるとされ、ガソリンモデルについては今まで通り英国のオックスフォード工場、そしてピュアエレクトリック版については上述の通り中国の工場で生産されることになるというイレギュラー対応となりそうですが、その両方でデザイン的な共通性がもたらされるのか、それとも異なるデザインになるのかはちょっと「謎」でもありますね。
BMW sources tell me the ORA Lightning Cat, codenamed EC24, is set to share its platform and be produced on the same line as two new electric-powered @MINI models at the Spotlight Automotive factory run by Great Wall Motor and the @BMWGroup in Zhangjiagang, China. @GWMGlobal pic.twitter.com/kNXK1fifLX
— Greg Kable (@GregKable) January 18, 2022
ORAライトニングキャットはこんなクルマ
なお、現在まだORAライトニングキャットの市販モデルは登場しておらず(よって画像はコンセプトモデル)、現在市販に向けてテストがなされているといいますが、そのルックスは上述のとおりポルシェ・パナメーラ的。
スペック詳細は公表されていないものの、2モーターを搭載して4輪を駆動し、0-100km/h加速は3.5秒と言われるので、加速性能も「パナメーラ同等」です。
ちなみにフローティングセンターコンソールはポルシェ918スパイダー的。
なかなか中国の自動車メーカーとの付き合いは難しい
上述の通り、この長城汽車は様々なコピーをリリースしており、上述の「ビートルのコピー」のほか、フォード・ブロンコのコピーを(ブロンコ発表直後に)発表したことも。
BMWとしても、こういった会社との付き合いがあれば自社の評価を落としたり、立場を悪くしたりすることがあると思われ、しかし中国での販売を有利にするためには現地自動車メーカーの協力も不可欠であり、なんとも難しい問題だと思います。※ただ、メルセデス・ベンツの合弁相手、北京汽車もジープ・ラングラーなど、様々なコピーっぽいクルマを製造・販売している
-
仕事早すぎ!中国自動車メーカーが早速「新型ブロンコのコピー”WEY P01”」を発表。このメーカーはBMWの合弁相手で次期ミニを中国で作る、とも
| 対中ビジネスは常にリスクと隣り合わせ | さて、なにかとパクリで話題の中国ですが、今回はなんと発表されたばかりのフォード・ブロンコをコピーしたクルマが登場。今回は日本人エンジニアを年収1000万円 ...
続きを見る
合わせて読みたい、ミニ関連投稿
-
ミニが今後の方向性を正式に発表。「中国とEV重視」「3ドアハッチ、2種のSUVをEVにて発売」「2023年から中国でEV生産」
| どうやらその方向性がまとまりつつあるようだ | さて、長らく混迷にあったミニが「今後のラインナップと方向性」について公式にアナウンス。ミニはかつてフルラインアップメーカーを目指したり、スポーツカー ...
続きを見る
参照:Greg Kable