| BMWは「M」50周年の折に強力なメンツを送り込んでくるようだ |
もしかしたらこのメンバーでニュルブルクリンク制覇を狙うのかもしれない
さて、BMWはそのモータースポーツ部門「M」の50周年を迎え、M3初のワゴンボディ「M3ツーリング」に加え、サーキット志向モデル「M4 CS」「M4CSL」を発表すると言われます。
すでにM3ツーリングについては公式ティーザーキャンペーンも開始されており、そのスタイルが明確にわかるリーク画像が出回っているものの、M4CS、M4CSLについてはスパイフォトやウワサ話以外の情報はなく、登場時期やスペック、デザインについても謎のまま(BMWによると”公然の秘密”らしいが)。
さらにM3 CSも登場?
そして今回、M3CSについてのウワサがBMW専門フォーラムから上がってきており、これによると「もともとM3 CSの生産予定は2023年7月だったが、2023年3月に前倒しされた」とのこと。
ちなみにこのM3 CSについては「台数限定」ではなく「期間限定」生産モデルだといい、2024年2月まで11ヶ月が生産されることになるもよう。
このM3CSについては、「それらしい」プロトタイプがスパイフォトグラファーによって撮影されていますが、このM3CSについては540馬力を発生する3リッター直6ツインターボを搭載するとされ、これはM4 CSLと同じスペックだと言われています。
ただ、M4 CSLとの差別化を図るためか、M4 CSLが「後輪駆動」であるのに対し、M3 CSではxDriveつまり4WDを採用すると言われていて(トランスミッションは両方ともZF製の8速AT)、さらにはM4CSLではリヤシートが取り外されると言われるものの、M3CSでは(おそらく)リヤシートが残されると推測され、M3CSは「かなり実用的な」ハイパフォーマンスセダンになると考えて良さそうです(アルファロメオ・ジュリアGTAmや、ジャガーXE SVプロジェクト8に対抗し、リアシートを外す可能性がないとは言えない)。
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さらに、このM3CSにつき、フロントにバケットシートを装着していること、M専用ヘッドライトを装備する最初のモデルとなることも報じられており、ベースとなるのは今年フェイスリフト(マイナーチェンジ)を受ける後期型3シリーズになる、と言われます。
なお、どのみちMモデルではあらゆる面において強化されるので、ベースモデルがフェイスリフト前でも後でもあまり変わりはなさそうですが、フェイスリフトモデルを使用する最大のメリットは最新のインフォテイメントシステム「iDrive8」を使用することなのかもしれませんね。
ちなみにぼくとしては「M専用ヘッドライト」が気になっていて、いったいどんなヘッドライトなんだろうな、とソワソワしています。
さらにBMWは「隠し玉」も
そしてBMWはM4CS、M4CSL以外にも「隠し玉」を用意しているようであり、こちらは「M4 GT/H」を名乗り、極限の軽量化に加えてマニュアル・トランスミッションを装備する、とも。
なお、このM4 GT/Hの「H」はマニュアル・トランスミッションのシフトゲートを表しているといい、なんとハンドビルトによって一台一台が製造される可能性が大。
もちろん規格外の価格設定がなされ販売台数が極端に絞られることになりそうですが、なぜか(もっとも売れそうな)米国では販売されない、と言われます。
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これらの正式な情報についてはBMWからの発表を待つしかなく、もしかするとBMWはこれらのハードコアモデルによってセダンなりFR車なりの「ニュル最速」を狙うのかもしれません。
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参照:BimmerPost