| いかにもチューンドカーという見た目のクルマは最近あまり見かけなくなったな |
それでも確実にこういった需要はあると思う
さて、最近のクルマはどんどんチューンが難しくなっていて、その理由は制御が複雑になりすぎていること、そしてECUのプログラムの解析が難しくなっていること等が挙げられます。
ただ、それでも一部チューナーはアグレッシブに展開を行っており、BMWやメルセデス・ベンツなどドイツ車を中心に改造を行うG-Powerもそのひとつ。
ちなみにここ最近G-Powerのウワサをあまり聞かなくなったなと思っていたものの、いつの間にやらBMW M5 CSを「888馬力、1,050Nm」という前人未到の領域にまで押し上げるチューニングプログラムを用意していたもよう。
-
BMW M史上もっともハイパワー!M5比で-70kg、+10馬力の最強モデル「M5 CS」発表。欧州では2275万円の設定
| この内容で2275万円はまさにバーゲンプライス | BMWが先日よりティーザーキャンペーンを行っていたニューモデル、「BMW M5 CS」がついに正式発表。BMWはMモデルにつき、「コンペティショ ...
続きを見る
その名は「G5M CS ハリケーンR」
G-PowerはこのBMW M5 CSを「G5M CS ハリケーンR」と命名しており、その外装やパワートレインをハードにチューン。
上述の通り出力は888馬力 / 1,050Nmというとんでもないレベルであり、ノーマルの627馬力 / 750Nmから大きくジャンプアップを果たしています。
なお、888馬力も必要ないという人のためにG-Powerではいくつかのパッケージを用意しており、700馬力、750馬力、800馬力というシリーズも用意されているもよう。
なお、BMW M5 CSに積まれるエンジンは4.4リッターツインターボですが、G-Powerではブーストアップのみによって出力向上を果たしたわけではなく、エンジン本体にも手を入れており、大型ターボチャージャー、鍛造ピストン / 鍛造コンロッド等の装着による機械的なアップグレードも。
もちろんソフトウェアも更新され、点火時期などエンジンパラメーターを変更する「GP-900ソフトウェアアップグレード」が施され、同時に速度リミッターが解除されることで最高速は333km/hへ。
さらにG-Powerではオリジナルの「ディープトーン」エキゾーストシステムを装着し、排圧を低減しつつ(つまり抜けを良くしつつ)重低音を強化しており、パフォーマンスとサウンドを増強しているようですね。
その外観は「いかにもチューンドカー」
外観だと21インチホイール、カーボンファイバー製リアスポイラー、カーボン製ボンネット、カーボン製リップスポイラー等が用意されており、ひと目で「チューンドカー」だとわかる、ある意味で伝統的な(改造車的)ルックスへと変更されています。
なお、ここ最近のBMWは「Mパフォーマンスパーツ」のラインアップを拡大することで「チューナーいらず」な状況を作り出していますが、それでももっと派手なクルマに改造したいという人も少なくはないはずで、以前ほどは多くはないものの、今でも少なからず「チューニングパーツの需要」があるのでしょうね(ただ、以前に比べてライトチューンを行う人が減ったという印象があり、まったく弄らないか、それとも極端に改造するかという二極化現象が起きているようには思う)。
合わせて読みたい、BMW関連投稿
-
BMWが「自社の考えるベストエンジンとその搭載車」12例を紹介!航空機やバイク、F1マシンも登場し、さすがは「バイエルンエンジン製造会社」
| こうやって見るとBMWは昔からけっこう優秀なエンジンを作ってきたことがわかる | そしてこれからは「エレクトリックモーター一直線」に さて、BMWの社名はそもそも「BMWとはドイツ語で“バイエルン ...
続きを見る
-
BMWは新型5シリーズでは(M5を除き)V8を使用しないようだ。1980年から続く「5シリーズ+V8」の伝統についに終止符が打たれる?
| それでもBMWはメルセデス・ベンツ、アウディに比較すれば「まだ大きなエンジンを使用」するほうではある | 明るい話題は「2010年以来のM5ツーリング」復活の可能性 さて、BMWは主力シリーズのひ ...
続きを見る
-
ミニとBMWがサステイナブルを意識し「レザーを使用しない、しかしレザーのように見える」素材を来年から導入。そこまでしてレザーに似せないといけないのか・・・
| ボクはこの不自然な方向性にどうも納得ができない | どうせならレザーとは全く異なる、新しい価値観を追求すべきだと思う さて、現在自動車業界では「サステイナブル」を掲げないと社会的に許さない状況であ ...
続きを見る