| 現時点で犯人は捕まっておらず、その動機もわかっていない |
金品やコレクションの被害についても現時点ではナゾである
さて、元BMWとロールス・ロイスのデザイナー、イアン・キャメロン氏(74歳)がドイツの自宅で殺害されるというショッキングな事件が発生。
この事件は7月12日に発生したもので、現地警察は犯人と見られる身元不明の男を追っていると報じられています。
なお、この自宅はカーコレクションホール付きの(約4億7000万円の)豪邸で、そして犯行に際しては防犯カメラのケーブルが切断されていたというので、ある程度事情に詳しい者の犯行なのかもしれません。
イアン・キャメロン氏の妻は隣人の敷地に逃げることで事なきを得たそうですが、残念ながらイアン・キャメロン氏は駆けつけた警察によって死亡が確認されることとなっています。
現在犯人の捜索が継続中
報道によると、犯人の身長は約175センチ、そして濃紺のスウェットシャツを着ていたといい、現在警察はヘリコプター、探知犬、ダイバー(邸宅が湖のそばなので)を使って現場を捜索して手がかりを探している最中だそうですがが、今のところ犯人の居場所を突き止めることができていない、とのこと。
イアン・キャメロン氏は1975年にピニンファリーナでキャリアをスタートさせ、1992年にBMWに移ったのち、1999年から2012年までロールスロイスのデザインディレクターを務め、BMWではE46世代の3シリーズ、Z8、ロールスロイスではファントム、ゴーストのデザインを担当しています。
そのほか、第3世代のレンジローバーのデザインにおいても重要な役割を果たし、現在では独立しフリーランスのデザインコンサルタント会社であるイアン・キャメロン・デザインパートナーズを経営していたようですね。
なお、金品やカーコレクションの被害については(現時点で)報じられていないものの、追い追い事件の全容が明かされてゆくことになるのかもしれません。
今回の事件に際しBMWとロールス・ロイスはそれぞれコメントを出しており、その内容は以下の通りとなっています。
私たちはこのニュースに深い衝撃を受け、悲しんでいます。この困難な時期に、私たちは彼の家族と友人に心を寄せています。
イアン・キャメロンは、(ロールス・ロイスが)BMWグループに買収され、ウェストサセックスのグッドウッドに本社を移して以来、ロールスロイスの形成に重要な役割を果たしてきました。彼は、ブランドのデザインの系譜に共感しながらも、完全に現代的な自動車を作り上げました。
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