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BMWがついに悲願達成。2024年7月の欧州市場においてついにテスラを抑えて「もっとも多くのEVを販売したメーカー」に。それでも車種別だとモデルYがダントツで売れているようだ

BMW

| こういった統計を見るに、むしろテスラの強さを実感することになる |

テスラはたった(欧州では)4モデル、しかも老朽化したラインアップで戦っている

さて、2024年7月の欧州市場において、BMWがテスラを上回る電気自動車(BEV)を販売したとのこと。

テスラがモデルSを投入して以来、既存自動車メーカー、とくにプレミアムカーメーカーにとっては「打倒テスラ」が悲願であったと認識していますが、(おそらく)単月であってもこれを達成した最初の既存自動車メーカーはメルセデス・ベンツでもなくアウディでもなくBMW。

今回発表された統計によると、テスラは14,561台の電気自動車を販売し、しかしBMWはこれを308台上回る14,869台をデリバリーし、堂々たる「EV王者」に輝いています。

しかしながらテスラがまた盛り返す可能性も

なお、BMWが首位に輝いた理由として「BMWのEVが売れた」ということがもっとも大きな要因ではあるものの、7月にテスラが大きく販売を失ったことも関係しており、モデルYの販売が16%減少して9,544台、モデル3の販売台数は17 減少して4,694台へ。

ただしテスラ・モデルYは欧州市場においては2位のボルボEX30に約3,000もの差をつけて「もっとも売れたEV」の座に君臨しており、よって7月には「何らかの要因で」登録が進まなかった可能性もあり、すぐに盛り返す可能性も含んでいます。

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参考までに、2024年7月の欧州市場ではEV販売が前年同期比で6%減少しており、これは「政府のインセンティブ(補助金)が多くの国や地域で削減されたこと、そしてEVの売却(下取り)価格に対する懸念」によってEVを選ぶ人が少なくなったのではと見られており、実際のところガソリン、ハイブリッド、PHEVなどすべてのパワートレーンを含めた自動車市場は前年比で2%伸びることに。

今回の統計を発表したJATOダイナミクスによれば、「ヨーロッパの消費者はこれまで以上に多くの選択肢を利用でき、SUVは多くの人にとってより快適で魅力的な選択肢となっています。これと手頃な価格のモデルが増えていることが相まって、消費者が従来のセグメントからSUVに乗り換えるきっかけとなっています」ともコメント。

つまり内燃機関であろうともEVであろうとも「SUV」の人気が高いことに言及しており(EVの販売TOP3はSUVである)、まだまだSUVは続くこととなりそうですね。

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参照:Jato Dynamics

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