日産R35GT-Rのシリンダー内コーティング技術を採用
2017 - Moteur Energy TCe 115 à 160ルノー日産アライアンスとダイムラー(メルセデス・ベンツ)は提携関係にありますが、今回共同にて開発したエンジン三種類を発表。
いずれも1.3リッターガソリンエンジンとなりますが、出力が115馬力(TCe115)、140馬力(TCe140)、160馬力(TCe160)というラインアップとなっており、TCe115のみが6速マニュアル・トランスミッションのみと組み合わされ、他2つは7速デュアルクラッチもしくはマニュアルとの組み合わせが想定されています。
メルセデス・ベンツAクラスにも搭載される?
このエンジン最大の特徴としては日産GT-Rのエンジンに使用される、シリンダー内部コーティング技術が採用されていること。
ルノーからの発表によれば摩擦を低減させることで効率を上げ、かつ発熱も抑えられる、というメリットがある模様。
くわえてデュアル・バルブ・タイミング・カムシャフト(Dual Variable Timing Camshaft)なる技術を採用し、低回転における強力なトルク発生を実現している、としています。
もちろんメルセデス・ベンツもこのエンジン開発に関わっており、となると今後メルセデス・ベンツにこのエンジンが採用される可能性も。
実際にメルセデス・ベンツ初のピックアップトラック「Xクラス」は日産/ルノーのトラックの車体を流用したものだとされており、これらを踏まえても今回の新型エンジンが実際にメルセデス・ベンツいずれかのモデルに搭載される可能性が高そうです(フルモデルチェンジを受けるAクラスへの搭載が濃厚か)。
当然ながら日産車に積まれる可能性も高く、今後は自動車メーカー間をまたいでの「車体」や「パワートレーン」の共有がさらに進んでゆくのかもしれません。