| 新型メルセデス・ベンツGクラスがついに製造開始 |
新型メルセデス・ベンツGクラスがついに生産スタート。
製造を行うのはメルセデス・ベンツ本体ではなく、オーストリアはグラーツにあるマグナ・シュタイア。
マグナ・シュタイアのページによると相当な開発力があるようで、その開発を請け負っているのは「アウディ、BMW、クライスラー、フェラーリ、フィアット、ホンダ、ジープ、メルセデス・ベンツ、MINI、プジョー・シトロエン、ポルシェ、ルノー・日産、ロールスロイス、スズキ」といったところ。
とりわけメルセデス・ベンツとBMWとのつながりが強いという印象があり(かつてはダイムラーの一部だったことも関係)、メルセデス・ベンツの4WDシステム「4AMTIC」の開発やBMW車の多くの部分を開発(新型BMW Z4/トヨタ・スープラも同様)していることでも知られますね。
マグナシュタイアが請け負う生産においては「AMG、アストンマーティン、BMW、クライスラー、ジープ、メルセデス・ベンツ、MINI、プジョー、サーブ、スマート」といったブランドが挙げられており、幅広い開発力と製造設備を持っているということもわかります。
言うなれば「自社ブランドを持たない自動車メーカー」で、世界的に見てもかなり珍しい例だと言えそう。
ただ、その技術力を世界にアピールするためか、過去には自社名義のコンセプトカーも発表しています。
マグナ・シュタイアがコンセプトを発表。PHEVで航続距離は500キロ
そしてメルセデス・ベンツGクラスを(まだGクラスと呼ばれていなかった”ゲレンデ”の頃から)39年間も製造していたということもあり、新型Gクラスの開発や製造も担当することになっていますが(どこよりもGクラスを知っていると言えそう)、これまで30万台のGクラスを送り出してきたという実績が今後も活かされることになりそうですね。
今のところ日本では新型Gクラスの価格や納車時期などは不明ではあるものの、追ってアナウンスがあると思われます。
先代Gクラスも継続生産されることに
なお、新型Gクラスの生産が開始された一方、「先代」Gクラスの生産が一部で継続されることも明らかに。
新型Gクラスと同じ製造ラインで先代(コードネーム461)は継続生産され、ドイツ、中東、オーストラリアで販売されるとのことですが、こちらは「乗用車」としてではなく、軍用車、政府が管理する輸送や作業用車としてのみ提供されると発表されています。
もともとGクラスは軍用車として誕生したという背景を持ち、その原点に「立ち返る」とも言えそうですね。