| スポーツカーの装備やオプションは「後になればなるほど」充実してくるようだ |
メルセデス・ベンツが2021年におけるAMG GTの布陣を公開。
これによると、大きなトピックとしてはベースモデルのAMG GTの出力が53HP向上して523HP(530PS)へ、そしてAMG GT S(AMG GTの上に位置していた)が終了へ。
これによって2021年のメルセデスAMG GT系は「AMG GT」「AMG GT C」「AMG GT R」「AMG GT R pro」「AMG GTブラックシリーズ」という構成に。
AMG GT系の標準装備が大きく充実
そのほかAMG GT全モデルにAMGライドコントロースサスペンション、電制デフ、カーボンセラミックディスクブレーキ、リチウムイオンバッテリー、「RACE」ドライビングモードが標準装備化されており、相当に魅力が向上したと考えて良さそう。
そのほかオプションにて後輪ステアリングを含む「ダイナミックプラスパッケージ」が選択できるようになっていますが、こういった変更を見るに、後に発表された上位モデルに装備されるデバイスが、後年発売される(ベース含む)各モデルに応用されるようになっていて、ハイパフォーマンスカーの進化の速度はかなり早いということになりますね(これはポルシェでもフェラーリでもランボルギーニでもマクラーレンでも同じ)。
このあたり、「ニューモデルを発売されてすぐ」購入すると、こういったメリットを享受できないということにもなるものの、逆にいち早く新型車に乗ることができるという満足感も得られるので、どこに価値を見出すかは「人によりけり」なのかもしれません。
そのほか、2021年のAMG GTでは(クーペ/ロードスターとも)特別仕様車として”ナイトエディション”を選ぶことも可能となり、これはナイトパッケージ(外装各部がダーク仕上げとなる)に加えてブラックブレーキキャリパー、ダーククロームグリル、ブラックヘッドライト、専用アルミホイールが装着されるもの。
このナイトエディションには(クーペのみ)カーボン製ルーフが与えられることも特徴で、そしてロードスターだと”ブラックトップ”のみの選択肢に絞られます。
ボディカラーについてはオブシディアンブラックメタリック、セレナイトグレーメタリック、デジーノ・グラファイトグレーマグノ(マット仕上げ)の3色のみの選択となりますが、いずれもメルセデス・ベンツが「もっともマッチするカラー」として選びぬいたものだと思われます。
ナイトエディションのインテリアも特別仕様となり、AMGパフォーマンスシート、ダイナミカ(人工スウェード)巻きのAMGステアリングホイール、ブラック仕上げのステアリングスポークとシフトパドル、ブラック仕上げのナッパレザー(シートにはダイヤモンドステッチ)、各部ブラック仕上げといった装備が与えられる、とのこと。
ちなみにメルセデスAMG GTの中古車に付き、1000万円を切る個体も登場していて、この価格(ポルシェ718ケイマンのOPつき乗り出し価格とあまり変わらない)であればけっこうお買い得なんじゃないかと考えています。