| まずは欧州にて導入決定、日本は未定、アメリカでは「導入なし」 |
SUVに飽きた人にとっては格好の選択肢となりそうだ
メルセデス・ベンツが「Cクラス・オールテレイン」を発表。
これはアウディA4オールロードクワトロのライバルということになりそうですが、Eクラス・オールテレイン同様に樹脂製のクラディングを装着し、車高をリフトアップするという同様の手法によってアウトドア風味を増したクルマです。
見た目だけではなく実際にオフロードにも対応
そしてこのCクラス・オールテレインは単に「車高を上げただけ」のステーションワゴンではなく、最低地上高の確保(+40ミリ)に加えてフロントのステアリングナックルも大きくなり、そして駆動方式は4WDオンリー。
そして悪路走行に特化したドライブモード「オフロード」「オフロード+」も付与され、後者だと急勾配を下るためのダウンヒル・スピード・レギュレーションも備わる、とアナウンスされています。
そのほかにもいくつか興味深い装備があり、そのうちのひとつは「デジタルライトシステム」。
これは通常のヘッドライトに3個の強力なLEDを追加するもので、オフロードモードに入れて走行を行うと照射角が広くなり「最大の視界を確保する」とのこと。
ただし対向車には迷惑となるためか、時速50キロまでしかこの機能が使用できないようですね。
メルセデス・ベンツCクラス・オールテレインに搭載されるエンジンはM524型2リッター4気筒ターボもしくはOM654M型2リッター4気筒ターボディーゼル(両方ともマイルドハイブリッド)。
今後も6気筒の搭載はなく、ベースとなるCクラス同様、「4気筒オンリー」となりそうです。
ルックスについて触れておくと、上述の通り4センチ車高が上げられているほか、フロントグリルがSUVラインアップ風のデザインに、そしてフロントバンパーのエアインテークはメッシュでカバーされ、樹脂製クラディングに加えオフローダー風のフロント~サイド~リアアンダーを持っています。
Cクラス・オールテレインのインテリアはこうなっている
そしてこちらはCクラス・オールテレインのインテリア。
ブラック、マキアートベージュ&ブラック、シエナブラウン&ブラックの3色が用意され、ドライバーディスプレイは、標準で10.25インチ(26.0cm)、アップグレードにて12.3インチ(31.2cm)の液晶が用意されています。
インフォテイメントシステムには、傾斜やステアリングの角度を表示するオフロード専用のディスプレイが搭載され、車両の座標とコンパスも表示される、とのこと。
Cクラスオールテレーンは、後席を倒すことで、平時の17.3立方フィート(490リットル)から53.33立方フィート(1510リットル)までの容量を確保し、イグニッションキーから操作可能な電動開閉式テールゲートを標準装備しています。
なお、メルセデス・ベンツにとって大きな市場である北米には導入されないと発表されており、これは「アメリカ人は一般に、ワゴンではなくSUVを購入する」という風潮を反映したものだと思われます。
そして同様に、多くの自動車メーカーが米国でのワゴン販売を見送っていますが、そういった「ニッチ市場」で強みを発揮しているのがスバル。
他のメーカーにとっては「小さすぎる」市場であってもスバルにとっては「十分」な規模があり、スバルは身の丈にあった展開を行うことでその販売を有利に進めているということになりそうですね。
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