| 展示は多くの来場者でにぎわい、多数の支持を集めていることがうかがえる |
ベースはメルセデスAMG GT3
さて、メルセデスミー大阪にて「グッドスマイル 初音ミク AMG GT3」を見てきたので紹介したいと思います。
これは「ファンと共に走るレーシングチーム」というコンセプトにて、GOODSMILE RACING & TeamUKYOよりSUPER GT GT300クラスに参戦するレーシングカー。
もちろんベースはメルセデスAMG GT3、しかし搭載されるのは4リッターV8ツインターボではなくSLS AMG GT3から移植された6.3リッターV8自然吸気エンジン(M159)、出力は571PS以上というスペックを誇ります。
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グッドスマイル 初音ミク AMG GT3はこんなクルマ
そこでこのグッドスマイル初音ミク AMG GT3ですが、フロントのパナメリカーナグリルやスルーポインテッドスターのサラウンドはカーボンファイバー。
フロントフードにはもちろん初音ミク(レーシングミク)。
フロントフェンダー上にはルーバー。
ホイール(エンケイ製)、ブレーキはもちろんレーススペック、タイヤはフロントが300-680-18、リヤだと330-710-18。
フロントフェンダーはぐっとワイド化され、後端からもエアが抜ける構造です。
ちなみにボディサイズは全長4746ミリ、全幅2052ミリ、全高1315ミリ。
サイドウインドウは固定式へと変更されているようですね。
車体そのものはアルミニウム製の基本骨格を持ちますが、カーボン製シート、スチール製ロールケージを装備し、ボンネット、ドア、フロントウイング、サイドウォール、サイドスカート、ディフューザー他がカーボン製へと変更されています。
ちなみに車体重量は1,285kg。
ボディサイドにはスポンサーロゴが並び、チームそのものが多くの企業や人々から愛されていることがわかります。
エキゾーストパイプはサイド出し、そしてサイドにも初音ミク。
リアサイドウインドウはカーボンファイバー製のプレートへと変更されています。
リヤアンダーにはウイングレット付きの大型ディフューザー。
ディフューザーのフィンはこんな感じ。
そしてこの巨大なリアウイング!
車両本体価格は約5000万円ほどでカスタマーチームへと提供されるようですが、GMG GT3は2019年に大幅改良を受けており、燃費向上、そして構造の変更によって事故の際にも修理費用が安価に収まるように配慮がなされているもよう。
さらにレーシングカーとしてははじめて「自動で走行データを取得して分析する」機能が追加されたといい、これまではピットクルーがデータを手動で記録していたものが自動化されることになる、とアナウンスされています。
これはレースに参加するチームにとって非常に「ありがたい」もので、というのも各パーツの寿命を的確に判断し、パーツ交換の要不要を知らせてくれるため(これがないと、交換不要な消耗品までも交換してしまう可能性がある)。
そのほかドロップスタート機能が追加され、ABSやトラクションコントロールもアップデートされています。
他の画像はFacebookのアルバム「グッドスマイル 初音ミク AMG GT3|Mercedes-AMG GT GT3」に保存中。
なお、このグッドスマイル初音ミクAMG GT3の展示には多くの人々が関心を示しており、とくに若年層の姿が多く見られ、これまでとは異なるファンを獲得することに成功したようですね。