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ダッジが電動版チャージャー「デイトナ」の価格を発表、ガソリン版に比較して大幅に高くなり「オレたちのアメリカンマッスルではなく、セレブの乗り物になった・・・」との声

ダッジが電動版チャージャー「デイトナ」の価格を発表、ガソリン版に比較して大幅に高くなり「オレたちのアメリカンマッスルではなく、セレブの乗り物になった・・・」との声
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| ピュアエレクトリックモデルが高額になるのは現時点では「やむをえない」 |

問題は「その金額を支払ってでも欲しい」と思わせるかどうかである

さて、ダッジがエレクトリックパワートレーンを採用する次世代マッスルカー「チャージャー・デイトナ」の価格を公開し、あまりに高価であるとして話題に。

今回価格が発表されたのは59,595ドル(約880万円)のチャージャー・デイトナ R/T と73,190ドル(1080万円)のチャージャー・デイトナ スキャットパックですが、アメリカだとマスタングのハイパフォーマンスモデル(ガソリン)、ダークホースが60,600ドルで購入できるため、やはりEV、とくにハイパフォーマンスEVが高額であるということがわかります。

参考までに、現在販売されているガソリンエンジン搭載版チャージャー R/Tの価格が45,065ドル(664万円)、チャージャー スキャットパックの価格が51,925(765万円)なので、電動版の「デイトナ」はずいぶん高額なクルマとなり、現地では「もはやオレたちが買える価格を通り越し、アメリカンマッスルがセレブの乗り物になってしまった」という悲痛な叫びも聞かれるようですね。※ハーレーダビッドソンが一般的なアメリカ人のバイクから、相次ぐ値上げによって富裕層の乗り物になったのとよく似ているのかも

ダッジがEVとなった新型「チャージャー・デイトナ」を発表。チャレンジャーと一本化、「世界で最も速く、最も強力なアメリカンマッスルカー」へ
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ただし現在では購入時の「補助」を受けることが可能

しかしながら、この高額なチャージャー・デイトナは「アメリカ生産」であるため、購入時には最大で7,500ドル(110万円)の連邦税控除を受けることができるのもまた事実(しかしドナルド・トランプ氏が大統領に当選すれば、この控除は廃止されるだろう)。

このほかダッジからも補助が提供され、「自宅にレベル2充電ステーションを設置するか、Free2move Charge(充電サービス供給業者)による600ドルの充電クレジットを選択できる」とされるので、これらによってチャージャー・デイトナの「車両価格の高さ」はいくばくかの相殺が可能だとも考えられます。※さらにスキャットパックの初年度モデルにはトラックパッケージとダイレクトコネクション・ステージ2アップグレードが提供され、これにより、670馬力へのパワーアップ、0~60マイル加速3.3秒を実現できる。R/Tだとダイレクトコネクション・ステージ1 ップグレードが付属し、496馬力へとパワーアップ

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Dodge

チャレンジャーはEV世代になっても「アメリカンマッスル」の魂を忘れない

なお、このEV版チャレンジャー「デイトナ」にはフラツォニック・チャンバード・エキゾーストなるシステムが備わっており、これは擬似的にV8エンジンのサウンドを再現するもの。

つい先日ダッジは実際のサウンドを公開しており、なかなかの「魂を揺さぶる」魅力的なノイズを発することもわかっていますが、現時点では新型チャージャーにつき「EVでないとダメな理由」は見たらず、よほど資金に余裕がある「新しいもの好き」なアーリーアダプターにしか受け入れなれないのかもしれません。

「ダッジブランドの未来は、2024年型チャージャー・デイトナの2ドアラインナップ、2モデルから始まります。このラインナップは、ダッジの外観、運転感覚、サウンド、フィーリングを備え、従来の伝説的モデルを凌駕し、ダッジ・ブラザーフッド オブ マッスルが期待する体験を提供します。そして、私たちはまだ始まったばかりです。4ドア版チャージャー・デイトナ、550馬力の(V8エンジン搭載)ダッジ・チャージャー・シックスパック H.O.、および3.0Lツインターボ”ハリケーン”エンジンを搭載した420馬力のダッジ・チャージャー・シックスパック S.O. が間もなく登場します。次世代のダッジ マッスルカーはいずれも間違いなく、これまでで最高のマッスルカーです。」

ダッジCEO マット・マッカリア

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参照:Dodge

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