｜ 【驚愕の転落】元五輪選手にしてFBI最重要指名手配犯の「13億円メルセデス CLK GTR ロードスター」が押収される ｜
いったいオリンピック選手に何が起きたのか
FBIロサンゼルス支局が元オリンピック・スノーボーダーで麻薬王とされるライアン・ウェディング（Ryan Wedding）容疑者の関連資産として、世界にわずか6台しか存在しない「2002年式 メルセデス・ベンツ CLK GTR ロードスター」を押収したと発表。
FBIは車両の価値を1,300万ドル（約20億円、1ドル156円換算）と見積もっており、一人のオリンピック選手がどのようにして国際的かつ暴力的な犯罪組織のリーダーにまで転落したのか、という衝撃が走っています。
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メルセデス・ベンツ CLK GTR ロードスターの希少性
押収された「2002年式 メルセデス・ベンツ CLK GTR ロードスター」は、ただの高級車ではなく、そのルーツと希少性はこの車両の価値を正に天文学的なものにしています。
CLK GTR ロードスターの概要
| 項目 | 詳細 | 補足 |
| ベースモデル | 1990年代後半のFIA GT選手権参戦車両 | ホモロゲーション（公認取得）のために製造された公道走行可能モデル |
| 総生産台数 | クーペ含め計28台 | レース車両から公道仕様に変換されたモデル |
| ロードスター生産台数 | わずか6台 | 今回押収されたのは、そのうちの1台 |
| エンジン | 6.9リッター V12エンジン | 612馬力以上の出力を発生 |
| 市場価値 | FBIは1,300万ドル（約19.5億円）と評価 | 2023年のRMサザビーズのオークションでは1,023万5,000ドル（約16億円）で落札された実績がある |
この車両は、その希少性とレーシングカー直系の血統により、最も熱狂的なコレクターにしか手に入れることができない究極のハイパーカーとしても知られていますね。
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転落したオリンピアン：ライアン・ウェディングの経歴
この超希少車を所有していたライアン・ウェディング容疑者は、かつてカナダ代表として世界的な舞台に立っており、その経歴はざっと以下の通り。
スロープから犯罪組織の頂点へ
| 年代 | 出来事 | 詳細 |
| 1981年 | カナダ、オンタリオ州サンダーベイで生まれる | |
| 2002年 | ソルトレイクシティ冬季オリンピックに出場 | スノーボード競技・男子パラレル大回転で24位 |
| 2008年 | FBIのおとり捜査でコカイン購入を試み逮捕される | 懲役48ヶ月の判決を受ける |
| 2011年 | 刑期を終え釈放される | |
| 釈放後 | カナダ最大のコカイン密売組織のリーダーに転身 | メキシコの麻薬カルテルと連携し、犯罪組織を拡大 |
| 現在 | FBIの「10大最重要指名手配犯リスト」に名を連ねる | 殺人、証人買収・脅迫、マネーロンダリング、麻薬密売などの容疑 |
犯罪組織の規模
ウェディング容疑者の組織は、その規模と暴力性によってFBIから「世界で最も多産で暴力的な麻薬密売組織の一つ」と評されており、まさに「犯罪行為のデパート」という表現がぴったりなのかもしれません。
- 密輸規模: 年間約60トンものコカインをロサンゼルスに輸入していたとされている
- 活動拠点: コロンビアからコカインを調達し、メキシコを経由して南カリフォルニアの「ハブ」を経由し、カナダや他のアメリカの州へ密輸したとされる
- 現状: 現在はメキシコに潜伏中と見られ、メキシコの麻薬カルテルの保護下にあるとも報じられる
結論：欲望の果てにあるもの
華やかなオリンピックの舞台から、世界を股にかける麻薬王へと転落したライアン・ウェディングの物語は、究極の富と、その裏に潜む闇を象徴しているかのよう。
そしてこの人生は「誰もが羨むようなキャリア（オリンピアン）と誰もが夢見るような所有物（世界に6台しかないハイパーカー）」を手に入れたにもかかわらず、満たされない欲望が彼の人生を破滅に導いたという、人間の業の深さを表す一つの例なのかもしれません。
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そして犯罪組織が資金洗浄のために、仮想通貨だけでなく、超高額で流動性が確保されているクラシックカーやハイパーカーを積極的に利用しているという、世界の闇の経済の現実もまた明らかになり、このメルセデス・ベンツCLK GTRは、ウェディングの栄光と堕落の象徴として人々の記憶に残ることとなりそうですね（今後FBIによって競売にかけられる可能性が高い、と見られている）。
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