| 過去の名レーシングカーがマカンのボディ上に再現 |
ポルシェが過去のレーシングカーをモチーフにしたカラーリングを施したマカン5台を公開。
以前に一台のみが公開されていたものの、今回「コンプリート」として再登場、ということになりそうですね。
なお、これらマカンが登場したのはシンガポールで、おそらくは現地インポーターの企画によるものと考えられます。
これは実にいい仕事
まずはピンク・ピッグ(PINK PIG)。
これは「特定の一台」に採用されたカラーリングで、ポルシェ特有のカラーです(もっとこのカスタムを行う人が出てもいいと思う)。
ガルフ、マルティニ、ロスマンズ他。ル・マンのレースカーのカラーをF1に反映させたら?
もとは1971年のル・マンに参戦したポルシェ917/20に採用されていたカラーリングですが、この917/20はそれまでの917LH、917Kに比べるとずんぐりとしたスタイルで、スポンサーだったマルティニが自社のイメージを考慮して「車体にマルティニのロゴやカラーを入れるな」と指示。
そこでポルシェが(皮肉からか)豚を連想させるピンクにペイントし、さらに「豚」と分かるように肉の部位を点線と文字(ドイツ語)で示した有名なレースカーでもありますね。
続いてマルティニ。
ポルシェ934/5、同じマルティニカラーのVWバスが一緒に競売へ。VWバスはポルシェエンジン搭載
【まとめ】マルティニカラーのカスタム。ポルシェ(ケイマン、911、918ほか)やGT-Rなど
世界に一台、ブードゥーブルーのポルシェ918スパイダー。しかも白黒マルティニストライプが競売に
マルティニ(マルティーニ/MARTINI)はイタリアの酒造メーカーで、1968年に初めてポルシェのスポンサーに。
ポルシェ917 K、935/76のほか、ロータスやランチア、フォードなどのスポンサーでも有名です。
ザルツブルクレッド。
1970年のルマンにて優勝を飾ったゼッケン23のポルシェ917に採用されていたもの。
918スパイダーにも純正オプションにて用意されるカラーでもあります(マーク・ウェバーの918スパイダーは子のカラーだったと思う)。
おなじみロスマンズ(Rothmans)。
イギリスにおいてタバコ/ビールの製造を行っていたメーカーで、1977年からモータースポーツのサポートを開始。
ポルシェのほか、フォード、ホンダ、三菱、ウィリアムズのスポンサーとしても有名ですね。
ポルシェだと、なんといっても圧倒的な強さを誇った956Cが有名。
最後はガルフ(GULF)。
【まとめ】ポルシェ918スパイダー関連。ガルフカラー他、美しい仕様の個体など
ガルフカラーにカスタムされたポルシェ911Rが目撃。ポルシェセンターオリジナル?
今後はポルシェ911GT3RS。リアルなガルフカラー褪色風ラッピングが登場
「ガルフカラー」は1901年創業の石油会社「GULF」がフォードのルマン参戦にあたりスポンサーとして資金を提供し、その見返りとしてGT40にカンパニーカラーである「ブルーとオレンジ」を採用させたのがはじまり。
ル・マンだと1967年から参戦を開始しており、2017年にはちょうど50周年を迎えることに。
ポルシェのほか、アストンマーティン、マクラーレンへのスポンサーシップもよく知られるところですね。
なお、ブルーとオレンジの配色については車両によって差異があり、その色調は各レーシングチームに任されているところが大きいようです(コカコーラのように、きっちりと色調が決められていない)。
ポルシェだとやはり「908」が印象に残るところ。
ガルフ・ジャパンのホームページに過去のレーシングカーを一部紹介したコンテンツがある
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