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ポルシェが993世代の911を現代の技術で蘇らせる「プロジェクト・ゴールド」。ついに完成しお披露目へ

2018/08/24

| ポルシェによるワンオフ911(993)、ついに公開 |

ポルシェが自社のレストア部門、「ポルシェ・クラシック」にてレストア&カスタム、つまり「レストモッド」として進めていた「プロジェクト・ゴールド」。
993世代の911ターボを現代の技術をもってよみがえらせるというものですが、今回ようやく「完成」することに。

レストアにかかったのは18ヶ月で、ボディカラーは現行世代のポルシェ911ターボS エクスクルーシブと同じ「ゴールデンイエローメタリック」。

今回、ポルシェが過去のモデルをレストアし、それを70年という節目に公開するということについては「かなり意外」に感じる部分も。
というのも、ポルシェは(911に関して)何をやっても「前のほうが良かった」と言われてきたという歴史を持っており、そのためポルシェが広くアピールしてきたのが「最新の911が最良の911」という言葉。

つまり、過去よりも未来を見ていたのがポルシェ(普通の会社はそう)で、ある意味過去を否定してきたのがポルシェでもある、と考えています(常に最良を追求し、今よりもいいものを作ろうとしてきた、という意味で)。

そのポルシェが「過去」を取り上げ、現行モデルと向き合わせたというのが驚きでもあるということですが、ポルシェはようやく過去を受け入れるだけの余裕ができた、ということなのかもしれません。

実際のところ、次期911(992)ではフロントフード先端が「空冷ポルシェっぽく」変更されており、これもまた「ポルシェが過去と仲直りした」というひとつの証左なのでしょうね。

もっと現代風になるのかと

これまで数回のティーザー画像/動画の公開から想像するに「もっと現代風になっているのでは」と考えたものの、物理的にはライティングも含めて「基本的に過去のまま」のようですね。

なおエンジン本体は「新品」で、サスペンション、4WDシステム、内装、含めてすべてポルシェ自らの手によってチューニングされ組み上げられたとされ、エンジンは当時(1996年)の911ターボSが発揮していた「430馬力」より高めの450馬力。

なお、この車両は10月27日にRMサザビーズが開催するオークションにて販売される予定ですが、「公道走行不可」だとされており(シャシーナンバーがなかったり、型式認定が取れてない?)、完全なコレクターズアイテムとなりそう。

そひて、これまでに公開された動画を見るに、911ターボSエクスクルーシブと同じ手法で内外装がカスタムされた993だと考えるのが妥当かもしれません。

こちらは911ターボエクスクルーシブと同じ手法で「ブラックにゴールドのライン」が加工されたホイール。



やはり内装も911ターボエクスクルーシブ同様の仕様(ブラックレザーにイエローステッチ、そしてカーボン)。

リアフード上には「クラシックシリーズ」の文字。
これも911ターボSエクスクルーシブに倣ったもの(もちろん911ターボエクスクルーシブでは文字が異なる)だと考えられます。

ターボ「WLS」はポルシェによってパワーアップされたシリーズの証。

「もっとも高価で、もっとも速い」911ターボS"エクスクルーシブ"と。
ボディカラーはもちろん、グロスブラック仕上げのドアミラー、エアインテーク、ドアハンドル、リアフード(ルーバー)、テールパイプなど、ターボSエクスクルーシブを踏襲していることがわかります。

キックプレートにも「クラシックシリーズ」の文字。
この993「プロジェクト・ゴールド」は1台しか生産されないとのことですが、同じような「シリーズ」が出てくるであろうことも予感させますね。

シリアルナンバーは001/001。
センターコンソールにあるのは「昔のラジオに見せかけた、シンプルなカーナビゲーション(純正オプション)」だと思われます。

タコメーターのダイヤルにはダブルストライプ。
これもまた、911ターボSエクスクルーシブと同じ仕様を持つ部分(イエローステッチも同様)ですね。

最初はこんな状態だったのに、これを手作業でここまで組み上げたと思うと頭が下がる思い。
レストアの費用が異常に高いことも頷けます。

それでは動画を見てみよう

こちらが完成した993世代の911ターボが、最新の911ターボSエクスクルーシブと走るまでを収めた動画、「Project Gold - One and only.」

 

VIA:PORSCHE

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