えっ、ポルシェがこれ売るの？怪物みたいなルックスの限定モデル「911GT2 RS クラブスポーツ25」が30台のみ、約7000万円で販売開始

｜　ポルシェはその（一般人が持つ）イメージとは裏腹に、実は過激な会社でもあった　｜

いかに現行911GT2RSを強化しようとも、次期911GT2RSのロードバージョンがそのパフォーマンスをあっさり抜きそうだ

さて、ポルシェが新たなる限定モデル「911GT2 RS クラブスポーツ25」を発表。

これは「2013年に、ポルシェがマンタイ・レーシングの株式51％を取得して傘下に収めた」ことを記念した限定モデルで、30台のみが生産される予定です。

マンタイ・レーシングはかねてよりポルシェを使用して様々なレースに出場しており、ニュルブルクリンクを舞台とした数々のレースにおいても華々しい結果を残しています。

「ニュルブルクリンクにおいてもっとも成功したレーシングチームのひとつ」だとも言われ、ポルシェとしてはそこに価値を見出して子会社化したのでしょうね。

近年だと、ポルシェが公式にて、911GT2RSにマンタイ・レーシングの開発したエアロキットやサスペンション、ブレーキパーツを組み込んだ「911GT2RS MR」をもってニュルブルクリンク最速を記録したことが記憶に残りますが、それほど両者の関係が密接になってきているということなのだと思います。

ベースは911GT2RSクラブスポーツ

なお、この911GT2RSクラブスポーツ25のベースは、サーキット走行専用モデルである「911GT2RSクラブスポーツ」。

ちなみに911GT2RSクラブスポーツをベースにした限定モデルだと、ポルシェ70周年を記念して77台のみが発売された935クラブスポーツが存在しますが、今回の911GT2RSクラブスポーツ25はもっと「911らしさ」を残し、かつ未来的な雰囲気もあわせ持つようです。

そしてこの911GT2RSクラブスポーツ25は「992世代の911とのギャップを埋める」ことをひとつの目的としているそうですが、たしかに見た感じ（とくにフロント）では992っぽさも感じますね。

出力は700馬力なので公道走行が可能な市販モデルの911GT2RSと代わりはなく（トランスミッションは7速PDK）、いかにこの限定車がサーキットに特化した仕様を持つとはいえ、もしかすると992世代の911GT2RSは（新型911GT3の進化ぶりを見るに）あっさり911GT2RSクラブスポーツ25のパフォーマンスをも（市販車にもかかわらず）超えてくるのかもしれません。

そのインスピレーションはポルシェ911GT3Rから

この911GT2RSクラブスポーツ25のインスピレーションは、マンタイレーシングの所有する911GT3R（レーシングカー）に求めたといい、蛍光イエローのような「グレロ」と呼ばれるアクセントが外観上の特徴です。

一方、機能的な特徴だと、（フロントの）ラジエターをセンターに持ってきたことで、冷却そしてエアフローを最適化したことが挙げられます（サーキット走行専用モデルということで、フロントトランクを犠牲にすることで実現できたものと思われる）。

さらにエアロダイナミクスについてもアップデートを行っており、クローズドアンダーボディ、新デザインを持つカーボンファイバー製フロントバンパー/フロントフード、前後フェンダー、ドアミラー、大型リアウィング、リアバンパーなど「ドアとA～Cピラー以外」はすべて手が入っているように見えます。

インテリアについては今回画像がリリースされていないものの、ロールケージ（車体に直接溶接を行っている）、そして特別限定モデルであることを示すバッジなどが取り付けられている、とのこと。

生産台数は上述の通り30台のみで、価格については525,000ユーロ（日本円で6820万円くらい）だとアナウンスされています。

近年のサーキット走行専用モデルは洗練されたデザインに

なお、近年のレーシングカーやサーキット走行専用モデルの外観はどんどん洗練されているように思われ、アウディが発表したR8 GT2は「まんま未来」。

レーシングカーというよりはコンセプトカーのような高いデザイン性を持っていると思います。

その意味では、最近のサーキット走行専用モデルは「どんどん、もしも系レンダリングに近づいているんじゃないか」と思うことも。

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参照：Porsche