| ポルシェ935の価格は間違いなく下がらない |
さて、ポルシェは「サプライズ」として911GT2RSベースとなる「935」を77台のみ(2018年に)限定発売していますが、そのうちの一台がドイツのエキゾチッックカーショップ、ホールマン・インターナショナルにて販売中。
911GT2RSベースといえどその中身はレーシングカーそのもので、当然ながら公道走行は「不可能」なクルマであり、購入者はこれを走らせようと考えると、サーキットまで運ぶ必要がある、ということになりそうです。
新車価格の倍以上の価格ではあるが
そして今回販売されている価格は「1億8000万円」。
新車価格は8800万円、そしてこのヴィジブルカーボン(織目の見えるカーボンファイバー)仕様がプラス3000万円だとしても1億8000万円という値付けはかなり高いと言えそう。
ちなみに発売直後には1億3000万円程度で転売されていたので、それを考えても今回の個体は「ちょっと高め」。
なお、このポルシェ935は「サーキット専用」となるものの、現時点ではこれが出場できるカテゴリはなく、純粋にオーナーが「楽しむためだけに」サーキットを走らせる、という類のクルマ。
マクラーレン・セナGTRやフェラーリFXX Kといったモデルと同様のポジションということになり、「究極に贅沢なおもちゃ」ということになりそうです。
そしてこの車はかつてのレーシングカー「ポルシェ935モビーディック」をモチーフとしているだけあってリアセクションは(高速での安定性向上のために)延長され、ダウンフォース確保のためにリアウイングも超巨大。
ルーフにはエスケープハッチが装着され、カーボンファイバーはよくよく見るとドライカーボン製のように見えますね。
つまり、このカーボンファイバーは「見栄え」よりも「軽さ」を追求した結果だということになりそうです。
こうやって見るとまさに「黒い怪鳥」。
このホイールに装着されたエアロパーツはオプションにてラインアップされているようで、他の935の多くはこのパーツを装着していないようですね。
ポルシェ935のインテリアはこうなっている
そしてこちらがポルシェ935のインテリア。
ドアを開けると、とんでもなくゴッツいロールケージが目に入ります。
当然ながら乗り込むのは一苦労で、車内からは「貞子」のように出てくるということになりそう。
ルーフ、そして室内後部にもガチガチのロールケージ。
メーターはレース用のフルデジタル、そして「935」文字と車体のシルエットを模したグラフィック。
インテリアはとにかくカーボンだらけ、そしてシフトノブはポルシェ製レーシングカー伝統の「バルサ材のコンビ(軽いから)」。
現時点では「高い」ようにも思える値付けではあるものの、数年も経てば、「あの頃は1億8000万円で935が買えたのか・・・」と思う時が来るのかもしれません。
参照: Hollmann International