| 現時点ではホンダからの詳細情報が提供されていないが、NSXに「つながる」何かを持っているのは間違いなさそう |
そして次期NSXは二代目に続き、またもや北米ホンダ主導で開発されるのかも
さて、アキュラがモントレー・カーウィークにて「新型電動スポーツコンセプト」を公開するとアナウンス。
現時点でこのニューモデルの名称については「エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディ」とだけプレスリリースに記されており、しかしこれは「次期NSXなのでは」という見方が濃厚です。
ちなみにホンダは2022年4月に発表した計画において「スペシャリティ」「フラッグシップ」を(EVとして)投入すると発表しており、今回のティーザー画像にて確認できるシルエットからすると、スペシャルティというよりもフラッグシップスポーツに該当するように思います。
デザインを行ったのは北米のアキュラデザイン拠点
なお、このエレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディのスタイリングを手掛けたのはロサンゼルスのアキュラ・デザイン・スタジオで、アキュラのIMSAプロトタイプ・レーシングカー、ARX-06に採用されるスリムな縦型ヘッドライトに近いデザインが再現されていることがわかります。
尖ったノーズにもLEDライトバーが伸びており、ノーズにはにはライトアップされたアキュラバッジが装着済み。
まだこのコンセプトカーがNSXを示唆するものであるとは限りませんが、もし「そう」であるとすれば、新型NSXは「アキュラ(北米ホンダ)主導での開発」「レーシングカートの関連性をもたせ、モータースポーツを強く意識」ということになるのかも。
-
アキュラがIMSA用レーシングカー「ARX-06」公開!ほかチームのようにV8ではなくV6を搭載し許容回転数10,000rpm、出力は680馬力
| アキュラARX-06のデザインは市販車を強くイメージ | シャシー開発パートナーはオレカ(ORECA) さて、アキュラがル・マン24時間レースとIMSAを走るレーシングカー、「ARX-06」を発表 ...
続きを見る
アキュラのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター、デイブ・マレック氏によれば、このエレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディに関し「ロサンゼルスのアキュラ・デザイン・チームは、EV時代のアキュラ・プレシジョン・クラフテッド・パフォーマンスの未来を夢見ています。オール・エレクトリック時代におけるハイパフォーマンスモデルに採用するこの最新の表現は、限界に挑戦する私たちのデザイン・スタジオの全員にインスピレーションを与えています」とコメントしており、この内容を見ると、あくまでもエレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディは「アキュラの将来のデザイン言語を示すものであり、これが何らかのクルマになるのではなく、部分的に将来の市販車にデザインが採用されるだけ」にとどまるのかもしれません。
新型NSXが存在するのは確実だと考えられるが
なお、上述の通り、ホンダは「NSX」と明言しないまでも電動化時代に対応したフラッグシップスポーツを投入することに触れており、すなわちこれはNSX。
ただ、ホンダはこの「エレクトリック化の流れ」にやや出遅れており、ホンダが北米で発売するZDXについてはGMと共同にて開発した(実際はほどんどGMの開発だとも言われる)プラットフォームとエレクトリックシステムを使用しています。
よって現在は(ピュアエレクトリックカーにおいて)ホンダならではの特徴を見つけることができていない状態であり、この状況において「一般的な技術を使用し、NSXという名を冠しただけの」スーパースポーツを市場yへ投入したとしても存在感を発揮できる可能性は非常に薄いだろうとも考えています。
そしてもちろん、ホンダも「納得できるものでなければNSXの名を与えない」ものと考えられ、となれば実際に次期NSXの明確な形が示されるのは(ホンダが排他性を獲得するまでの)まだまだ先である可能性が高く、となれば「エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディは、文字通りのデザインスタディ」にとどまるのかもしれませんね。
あわせて読みたい、ホンダ関連投稿
-
ホンダが「3代目NSXは実現する」とコメント!ホンダにとってNSXとはその考え方を世に示す手段であるようだ。そこでボクは初代と二代目NSXの違いを考えた
| 初代NSXはNSXの「X」が示すとおり未知の新しさがあったが、二代目NSXは既知の技術やコンセプトだった | 加えて、二代目NSXはその必然性が希薄で、NSXにしかできず他のスポーツカーにできない ...
続きを見る
-
3代目、新型ホンダNSXはこうなる?初代NSXオマージュのレンダリングが登場。ボクは3代目NSXに「誰もが想像しえない価値観の実現」を期待したい
| ホンダは三代目NSXの存在を示唆しているが、その登場がいつになるのかはわからない | 各自動車メーカーがヘリテージを重視し「回帰」路線を採用する昨今、NSXも初代にインスパイアされたものであって欲 ...
続きを見る
-
新型NSXはEVで復活?ホンダが4輪電動化計画を発表し「スペシャリティ」「フラッグシップ」という2つのスポーツモデルを導入すると発表
| これまでホンダはエレクトリック化で「出遅れた感」があったが、ここで一気に巻き返しを図る計画か | 車種ベースではトヨタ、日産よりも多い30モデル さて、EVシフトでは(ホンダeを発売しながらも)グ ...
続きを見る