
Image:Porsche
| ミュンヘン・モーターショーでは巨大クレストがポルシェの主役に |
各社それぞれが独自のブランディングを追求
2023年には巨大な911を再現した展示で話題を呼んだポルシェですが、今年はさらに象徴的な演出を行っています。
IAAミュンヘン2025(ヴィッテルスバッハ広場)では巨大なポルシェクレストが会場の中心に設置され、新しい展示コンセプトのテーマは「Porsche. There is no substitute.(代わりのない存在)」。
マーケティング責任者ラグナー・シュルテ氏は次のようにコメントしています。
「ポルシェクレストは私たちの最大の資産であり、ヘリテージと革新精神を結びつける象徴です。今回の展示は、ポルシェを築き上げてきたお客様やファンへの敬意を込めています。」
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ポルシェクレストのカラーは「ターボナイト」
屋根構造はミュンヘン・オリンピックスタジアムを想起させるデザインを持ち、ここへターボ系モデルを象徴するカラー「ターボナイト」のクレストが立体的に組み合わされています。
この「ターボナイト」は新型パナメーラから導入された「ターボ専用カラー」で、クレスト(エンブレム)ほか、内外装のアクセントに幅広く採用されることが決まっているモノトーン調のカラーリング。
そしてポルシェは今回の新型911ターボSの発表に際し、このカラーを「今まで以上に」強く押し出しているわけですね。
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911ターボS、世界初公開
ポルシェはミュンヘン・モーターショーにて新型「911ターボS」を世界初公開shており、来場者はオープンスペース会場で実車を間近に見ることができるそうですが、このほか以下の展示車両がアナウンスされています。
- 限定モデル「911 Spirit 70」(カラー:オリーブ・ネオ)
- 新型EV「マカン4」
- 「タイカンGTS」
- 「カイエンE-ハイブリッド・ブラックエディション」
Image:Porsche
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Sonderwunsch(特別注文プログラム) ― 世界に1台の911 GT3
さらにポルシェの特別注文部門「Sonderwunsch」エリアでは、ルクセンブルク支部創立75周年記念モデルの911 GT3(ツーリングパッケージ) を展示。
ルクセンブルクのアーティスト、ジャック・シュナイダー氏と共同製作した、これまでで最も凝ったペイントが施されたワンオフモデルであると説明されています。
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【世界に1台】ポルシェ・ルクセンブルク75周年記念モデル「911 GT3 レッツェブール・レガシー」誕生。国家への敬意を込めた珠玉の1台
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家族で楽しめるイベント空間
展示スペースは約1000㎡を誇り、飲食ブースや多彩なプログラムが用意され、子供向けにはシュトゥットガルト市章に由来する「馬のメリーゴーランド」 が無料開放。
さらに「VDAファミリートレイル」のブースやラ・マルゾッコのコーヒーバーも登場するとされ、大きな盛り上がりが予想されます。
さらにポルシェは今年も「Viva con Agua」を支援しており、会場の給水機で提供される水1リットルごとに2ユーロを寄付。
安全な飲料水と衛生支援を目的とした国際的なチャリティ活動に繋がる、とアナウンスされています。
まとめ
IAAミュンヘン2025におけるポルシェは、単なる新型車発表にとどまらず、ブランドクレストを主役に据えた「フェスティバル型展示」を展開。
911ターボSの世界初公開やワンオフGT3の展示に加え、家族連れでも楽しめる体験型イベントとなっているようですが、注目すべきは「屋外展示」ということで、その分広大なスペースを使用することが可能となっているようですね。
なお、参考までにメルセデス・ベンツは新型GLCに採用される「巨大発光グリル」を模したブースを構えており、各社それぞれがブランディングに最大限の注力を行っているように思えます。
Image:mercedes-benz
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参照:Porsche


















