| 年に一度のゴルフ祭りはチューンドゴルフの祭典でもある |
年一回開催されるフォルクスワーゲン・ゴルフ祭り、”Wörthersee”。
多くのゴルフファンが集まることでも知られますが、その場でフォルクスワーゲン自らがカスタムした車を披露することもまた有名。
そしてその「カスタム」はフォルクスワーゲンの実習生が手がけることになり、彼らの情熱や新しい感性が見られる機会でもあります。
毎年複数台のゴルフをカスタムした車両が展示され、今年は「Golf GTI Next Level」と「ゴルフ・ヴァリアントTGI Gmotion」を公開。
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRストリートはオーバーフェンダーで武装
一方でフォルクスワーゲン専門のチューナー、エッティンガー(Oettinger)はゴルフのコンセプトカー、「ゴルフGTI TCR」を過激にチューン(そしてレーシングカーのGTI TCRをイメージしたであろう)したクルマを持ち込むことに。
エッティンガーはこれまでにもゴルフR400を通り越えて500馬力を発生する「ゴルフR500」を発表していますが、何かと過激な、しかし品質の高いチューンドカーを制作することでも知られます。
このゴルフGTI TCRストリートはやや控えめな355馬力の出力となりますが、それでもノーマルのゴルフGTI クラブスポーツSよりも49馬力パワフル。
もともと車体が軽量なこともあり、0-100キロ加速は5秒前半に食い込む、とのこと(ゴルフGTI クラブスポーツSの加速は5.8秒)。
外観は見ての通り過激なワイドフェンダー(8センチ拡大)に大きなリアウイング、リアディフューザーを装備。
ホイールは20インチサイズサイズが装着される、とのこと。
片側4センチのオーバーフェンダーは大迫力。
ゴルフGTI ネクストレベルは405馬力
ゴルフGTIネクスト・レベルはパフォーマンスを重視したモデルで、エンジンはノーマルと同じ2リッターターボですが、出力は405馬力にまでパワーアップ。
フロント、サイド、リアにはエアロパーツが取り付けられ、ホワイトシルバー・メタリックのボディに加え、ディープブラック・パールエフェクトへと変化するグラフィックが特徴となっています。
インテリアについてはこれまで公開されてきた「研修生ゴルフ」同様にハイパワーオーディオがインストールされますが、それらのハウジング類は3Dプリンターにて製造されている、とのこと。
インテリアはなかなかに刺激的で、ブラックレザーにグレーのアルカンタラ、そしてレッドのアクセント。
もう一台のゴルフは「ベントレー・カラー」
もう一台のゴルフ・ヴァリアントTGI Gモーションは1.5リッターのガス(CNG)を燃料としたエンジンを搭載し、しかし足回りを強化するなど機敏さを主張したモデル。
ボディカラーはベントレーに使用される「アイス」「ホールマーク」「セントジェームス・レッド」、そしてフォルクスワーゲンのディープブラック・パールエフェクトが仕様されています。
奇しくもこれら3台とも、同じようなカラーリングを持っているものの、それぞれまったく異なる性質やイメージを持っているのが面白いところ。