| 新型ゴルフがコンパクトカー市場において新たな、そして高いスタンダードを設けるのは間違いない |
フォルクスワーゲンがフルモデルチェンジ版となる新型ゴルフ(ゴルフ8)のスケッチを公開。
すでに実車(カモフラージュつき)はティーザーキャンペーンの一環として公開されているものの、細部のわかる公式画像は(バーチャルといえど)今回がはじめて。
このスケッチを見るとワイド感が強調されているように感じられますが、実際にフォルクスワーゲンは、新型ゴルフにグリルやテールランプを薄くデザインし、グリルも横方向(水平)を強調したデザインへと改めるなど「視覚的にワイドに見せる」方法を採用しています。
なお、この「ワイド感」は現在BMWも非常に力を入れていて、かつBMWの場合は「ウェッジシェイプ」も強く意識。
BMWの場合、リアのワイドさを出すため、テールランプを薄く細長く、さらには「ボディパネルよりも外に」飛び出す3D形状を持っていますね(そしてウエッジシェイプの強調についてはテールランプやナンバープレート、リフレクターの位置などを調整することで実現)。
フォルクスワーゲンがもっとも重視しているモデルが「ゴルフ」
こういった「デザイン」によって車体のイメージをコントロールできるようになっという背景には、デザイン技術の進歩、製作技術の向上、加えてLEDといったサイズ的制約が極めて小さい新技術の普及があると思われますが、新型ゴルフについてはそれらを「フルに」活用したモデルになるのは間違いなく、フォルクスワーゲンの言う通り、”このセグメントに新しい基準を打ち立てる”ことになりそう。
こちらは初代ゴルフからゴルフ8まで。
こうやって見ると「変わっているようで意外と変わっていない」ようにも思われ、それは新型ゴルフが常に先代へのリスペクトを払ってきたからだと思われます(初代から新型ゴルフまでを並べる展示があれば、ぜひ見てみたいものだ)。
新型ゴルフのインテリアはこうなる
そしてすでにスパイフォトが登場している新型ゴルフのインテリアですが、メーターやインフォテイメントシステムはデジタル化され、物理スイッチがほとんど見られない構造を持っています。
「スイッチ」があるのはかろうじてステアリングホイール上といった具合で、このあたりもゴルフ8世代の「フェイスリフト(マイナーチェンジ)」で消え去ることになりそうです。
メーターの左側には、エアコンやランプ、デフォッガー等のスイッチが「タッチ式」にて。
ただ、この位置はステアリングホイールの裏に隠れていて、リーチに余裕がないと「手を伸ばさないと」届かないかもしれません。
右側はインフォテイメントシステム。
エアコンの温度調整はこちらで行うようですね(その下にハザード等のスイッチが見える)。
こちらは初代ゴルフからゴルフ8までのインテリアの変遷。
やはり「変わっているようで変わっていない」と思わせる、ゆるやかな遷移が見られます。
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新型ゴルフは10月24日に発表される予定となっていますが、その際に登場するラインアップ等は不明。
おそらくはベースモデル、ほかにあったとしてもエレクトリックモデルの公開程度にとどまり、「ゴルフGTI」「ゴルフR」は別の機会を設けての発表となりそうです。