| これを合法に登録することは難しそうだが、魅力的なクルマであることは間違いない |
キット価格は約77万円、しかし内装や足回りまで含めると新車のビートルを買える価格になりそうだ
さて、リアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモSPORT」に登場するフォルクスワーゲン・ビートルGTを実車化するというプロジェクトがしばらく前に立ち上げられており、今回はその第一号車が完成したと動画にて報じられています。
これはJPパフォーマンスGmbHとプライオア・デザイン両者のコラボレーションによるもので、ポリフォニー・デジタル、フォルクスワーゲン両方から製作の許可を得たものだとされ、53台分のみのキットが限定生産されるもの。
なお、キットのみの価格は5990ユーロ(約77万5000円)で、現時点ではまだ(完売しておらず)注文ができるようですね。
フォルクスワーゲン・ビートルGTの制作過程はこんな感じ
そして今回、JPパフォーマンスではビートルGTの制作過程も公開していますが、キットのほかに内装、そしてエンジン等パフォーマンス面でのアップグレードを行うようで、ほぼドンガラ状態にまで車両を分解しています。
そこからバケットシートを取り付け・・・。
新しいエンジンとタービンも取り付け。
なお、エンジンルーム内には放熱性を考慮して金箔が貼られるなどかなり本格的なチューンが施されます。
マフラーエンドはサイド出し!
ステアリングホイールのスポーク、ダッシュボードはボディカラー同色のホワイトにペイントされ、メーターもレーススペックの液晶へと交換。
完成したらこうなった
なお、グランツーリスモSPORTに登場するフォルクスワーゲンGTはこちら。
そして完成した実車版がこちら。
ヘッドライトやボンネットなど、細かな相違はあるものの、ほぼ忠実にゲーム内のクルマを再現していると考えて良さそうです。
リアはこう。
リアウインドウを貫通して伸びるウイングステーと大きなウイング、リアフェンダーから後方へと伸びるエクステンションが「現実のクルマとは思えない」ほどですね。
エクステンションはこう。
けっこう薄く、しっかり取り付けないと飛んでゆきそう。
このフラップはリアアンダーに取り付けられたエアロパーツと結合。
リアウインドウはおそらくポリカーボネートへと交換されているものと思われます。
ホイールやセンターキャップも作中にかなり近いデザインを持ち、しかしリアのブレーキディスクとキャリパーはノーマルをそのまま使用しているようにも。
フロントバンパーとフロントフェンダーはそっくり交換され、フロントバンパーには4つのLEDランプが取り付けられ、フロントフェンダーはリアともども大幅にワイド化されているようですね。
エンジンはアウディのRSモデルに積まれる2.5リッター5気筒ターボへとスワップされ、どのくらいの出力を発揮するのかについて言及されていないものの、タービンの大きさから見て、ノーマルの400馬力を遥かに超えていそう。
なお、この世代のビートルは、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI/ゴルフR、アウディTTRS/RS3と共通のMQBプラットフォームを採用しており、多くのパーツを流用できそうですね。
このビートルGTが合法に走行できるのかはわかりませんが、路上を走行しているのを目にすると、二度見することは間違いない、と思います。
フォルクスワーゲン・ビートルGTを製作する動画はこちら
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