
| 現在苦境が続くアルファロメオではあるが、過去の威光を取り戻して欲しいものである |
やはり人々がアルファロメオに求めるのは「スポーツカー」なのではないか
さて、イタリアはトリノ在住のデザイナー、Esca_ord氏が「アルファロメオ 8C 2900 LM Visione」なるレンダリング作品を公開。
「アルファロメオ8C」と聞くと、2007年に発売された「アルファロメオ 8C コンペティツォーネ」を連想しますが、今回のレンダリングのインスピレーションもととなったのは1930年代のモータースポーツシーンにて活躍した「アルファロメオ 8C 2900」です。
アルファロメオ 8C 2900はこんなクルマ
アルファロメオ「8C」の「8C」部分は8気筒エンジンを搭載しており、この8気筒エンジンはヴィットリオ・ヤーノによって設計され、1924年にはじめてアルファロメオに搭載されます(ただしこの時期はまだ8Cと表記されていない)。
その後1931年にはじめてこのエンジンを搭載したクルマがミッレミリアを走りますが、この際にはじめて8Cを名乗り、1936年にオマージュ元の「8C 2900」が登場するわけですね、
このアルファロメオ8C 2900はミッレミリアとル・マン24時間レースを戦うために設計されていますが、この「2,900cc」8Cエンジンはツインスーパーチャージャーを備えて(当時としては驚異的な)225馬力を発生させたと言われます。
ボディはカロッツェリア・トゥーリングによって設計・生産され、直列8気筒エンジンを収めるためのロングノーズ、そして「細長い流線型」の車体がその特徴(「2900」シリーズそのものは5年の間に様々なバリエーションをもって40台程度が製造されている)。
「アルファロメオ 8C 2900 LM Visione」はこんなクルマ
そこで今回公開された「アルファロメオ 8C 2900 LM Visione」を見てみると、様々な世代の8C 2900の要素を組み合わせているように見え、しかしロングノーズにスリムな車体というところはすべての8C 2900にも通じるところ。
デザイナー氏はこのクルマについて「過去と現在との融合」と語っており、パワートレーンに言及はしていないものの(テールパイプがないところを見るに)おそらくは”ピュアエレクトリック”。
ボディサイドやテールランプにはクアドリフォリオが表現されており、アルファロメオらしい仕上がりとなっているようですね。
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参照:Esca_ ord(Behance)