| マクラーレンも「中国重視」 |
マクラーレンが事前の告知通り、中国に媚びた570GTの限定モデルを発表。
中国のファッションデザイナー兼起業家であるCabbeen氏とのコラボレーションモデルで、製造するのはマクラーレンのカスタム部門「MSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」、そして限定台数はわずか5台。
ボディカラーは5台ともオブシディアンブラックで、ゴールドのドラゴン(ハンドペイント)がドアサイドに入るのが特徴。
全身で「中国」を表現
加えてアルミホイールとブレーキキャリパーもスピードライン・ゴールドに彩られ、より中国っぽさを増すことに。
さらに内装ではセンターコンソールにドラゴンの刺繍、そしてリアのラケッジトレイにもドラゴンの刺繍入り。
なお、この刺繍は中国伝統工芸団体の指導者であるKang Huifang氏(40年に渡る刺繍の経験がある)によるものだそうですが、かなり厚みがあり、豪華な印象を受けますね。
その他だとカーボン製のシルカバーが装備されるとのことですが、販売価格については不明。
サイドのエアインテークカバーなどはメタリックグレーにペイントされているように見えますね。
このマクラーレン570GT MSO Cabbeen Collectionについては「デザインド・イン・チャイナ、メイド・イン・UK」となり、Cabbeen氏の思想をあますところなく表したもの、と紹介されています。
この刺繍はそうとうに高そう。
中国というと「龍」というイメージが確かにありますが、昨年あたりに女性下着ブランド「ビクトリア・シークレット」が龍をモチーフにしたランジェリーをファッションショーで公開したところ、批判が殺到した、という事例も。
中国人=龍という考え方は安易にすぎるということと、龍を軽視しすぎている、ということが争点だったように思います。
他メーカーも過去には中国限定モデルを発売している
なお、こういった「中国限定」スーパーカーは意外と多く、ランボルギーニもムルシエラゴに中国限定モデル「LP670-4SVチャイナリミテッドエディション」を投入。
これには龍も虎もなく、しかしオレンジとブラックという色の組み合わせが「虎」を表現しているのかも。
BMWは過去M3に「タイガー・エディション」を設定。
このカラーリングはもちろん虎をイメージしたもの。
フェラーリは599GTBにメーターの表記が漢字に、そしてボディに陶器をイメージしたペイントを施したことも(Ferrari 599 China Limited Edition)。
さらには458イタリアの特別仕様も中国限定モデル「Ferrari 458 italia china limited edition」として発売していますね(これも龍がモチーフ)。
この頃までフェラーリは「中国重視」だったのですが(イタリア本国以外で”ムゼオ・フェラーリ”があるのは中国だけ)、おそらくは中国にてフェラーリの事故が相次いだことで「ブランドイメージを下げる」と判断したのか、その後中国での販売を絞ることに。
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