| 撮影したのは香港のフェラーリ正規ディーラー、ブラックバードの映像クルー |
ブラックバードはこれまでにも様々な美しいフェラーリの動画を公開してきた
さて、フェラーリが「iPhoneのみで撮影された」というフェラーリ296GTBのプロモーション動画を公開。
なお、この動画は香港にあるフェラーリの正規ディーラー、ブラックバード・コンセッショナリーズ(Blackbird Concessionaires)が作成したもので、同ディーラーは数が少ないながらもこれまでに上質な動画を数本公開しています。
参考までに、年末年始に香港に訪れた際にはこのブラックバードを表敬訪問しようと考えていたのですが、時間的都合にて訪問できず、また機会を改めて訪れようと考えています(クルマで前を通りがかったが、それはそれは高級な店構えであった)。
そしてもうひとつ参考までに、香港は古くからお金持ちが存在し、多数のフェラーリのコレクターがいると報じられていて、フェラーリのワンオフモデルのうち、もっともコストがかかったとされるP80/Cをオーダーしたのも香港の顧客ですね。
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フェラーリ296GTBの動画はこんな感じ
そこでこのフェラーリ296GTBのプロモーション動画ですが、これは「La Prova」と題されたもので、3つの時代にて3つの異なるフェラーリが登場するオムニバス形式。
まずは250GTが登場し・・・。
次はテスタロッサ。
そして296GTBへと繋がるのですが、テーマとして「父親とのつながり」が根底にあり、父と子の関係性をユーモラスに綴っています。
撮影に使用されたのは5台のiPhoneのみ
今回のショートムービー「La Prova」は美しい映像を持つにも関わらず、撮影に際してはプロ用機材は一切使用されておらず、用いられたのは5台の(アップルから提供された)iPhoneのみ。
監督を務めたのは香港在住の脚本家兼映像監督、フランク・リュー。
様々な機材に組み込まれていますが、撮影メンバーはiPhoneで何ができるかというアイデアを出し合い、そして機材はこの撮影のため、iPhone用に3Dプリントされたものもあるのだそう。
撮影機材が「スマホのみ」というのは初めての経験だったものの、しかしスマートフォンという「スタッフの誰もが使用できる機材」であったからこそ実現できたこともある、と語っています(誰もが平等な立場で民主的な撮影ができたようだ)。
さらにはドローンに取り付けての撮影も。
iPhoneにて撮影した動画の編集はアップルの持つエコシステムによって行われており、今回の動画撮影の一つの目的は「アップルの持つエコシステムが、限界を押し広げ、プロフェッショナルな映画の撮影に使用できるかどうか」。
つまりこれまで使用してきたプロ用のカメラをiPhoneに置き換えることができるのかどうかを試してみたかったということですが、通常のカメラでは外付けレンズが必要な壮大な風景、逆に接近しての撮影もiPhoneにて対応できることがわかったといい、期待した以上の成果を得ることができたのかもしれませんね。
フランク・リューはこの作品について「過去への経緯、教訓、未来へのつながりを語っており、世代から世代へと受け継がれる価値観を表現している」とコメント。
加えて296GTBについては「フェラーリにとってもっとも大きな技術的進歩を内包するクルマのひとつであり、未来のクラシックカーとなる可能性を秘めている」とも。
そしてこの296GTBを始めて見たときには「フェラーリの75年の教訓がすべて詰め込まれていると感じた」とコメントしており、そこからこのショートムービーのインスピレーションを得たのかもしれません。
そして今回撮影に使用したiPhone同様、フェラーリも「これまで限界だと思われてきた境界線を突破しようとする製品開発のアプローチ」を持つと述べており、様々な面において両者の類似性があることも指摘しています。※アップルは開発中の新型iPhoneにニックネームを付けることで知られるが、いずれの世代かは忘れたものの、”フェラーリ”というニックネームがつけられたモデルが存在する
ちなみにこちらはブラックバードのインスタグラムに投稿されたLa Provaのダイジェスト版。
10分の「完全版」はフェラーリの公式サイトにて公開されています。
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