| このデザインであれば、まだフェラーリ純粋主義者も見逃してくれるかもしれない |
リバティウォークはこの他にもテスタロッサ向けのエアロキットを発売している
「暴走族スタイル」のワイドボディキットの提供で知られるリバティーウォークがフェラーリ348向けのエアロパーツを発売。
オーバーフェンダー、リアウイング、フロントディフューザーのセットにて1,265,000円という価格設定となっていますが、フロントディフューザー(385,000円)とリアウイング(275,000円)はバラ売りも可能です。※オーバーフェンダーはフルエアロキッでしか購入できない
もともとリバティーウォークはフェラーリ向けのエアロキットにて有名に
なお、リバティーウォークが世界的に知られるようになったのはフェラーリ458イタリア向けのオーバーフェンダーカスタムであり、これはSEMA出展前のごく僅かな時間で仕上げられたといいます。
このリベット留めオーバーフェンダーはいわゆる暴走族スタイルとして幅広く認知されており、いわばリバティーウォークの代名詞的カスタムとなっていますが、フェラーリと縁が深い同社だけに、これまでにも数々のフェラーリを改造しており、そして今回公開されたのがこの348tbというわけですね。
このフェラーリ348は328の後継モデルに相当し、エンツォフェラーリの指示によって開発がなされたと言われ、しかし残念ながらエンツォ・フェラーリ自身は348tb/tsの発表(1989年)を待たずしてこの世を去っています。
3.4リッター90度V8自然吸気エンジンを搭載し、ここから「348」という命名が行われていますが、「tb」はイタリア語で(エンジン)縦置きを表すトランスベルサーレ(Transversale)、そしてクーペを示すベルリネッタ(Berlinetta)の頭文字で、「ts」はトランスベルサーレとスパイダー(Spyder)を表します。
なお、車体構造には「プレススチールシャシー」を用いており、これによって348シリーズははじめて「チューブラーフレームを持たない」フェラーリとなった点も見逃せず、1993年には(後につながる)ワンメイクレースである”チャレンジ”シリーズが発足するなど、様々な観点からフェラーリにとってのターニングポイントとなったモデルであると認識しています。
フェラーリ348向けリバティーウォーク製エアロキットは「比較的」おとなしめ
スタイリングはレオナルド・フィオラヴァンティ(ピニンファリーナ)の手によるもので、テスタロッサ風のルーバー(ボディサイドやリア)、375MM風のフロントエンドなど、フェラーリらしいデザインを持つ一台で、この後継モデルであるF355とともに、ぼくとしては”もっともフェラーリらしい”デザインを持っているとも考えています。
今回のリバティウォーク製エアロキットは(オーバーフェンダーを除くと)比較的オリジナルの持つデザインにマッチしているようにも思われ、意外と抵抗なく受け入れることができる人も多いのかも。
ちなみに348tbの生産台数は2,894台、348tsだと4,228台が製造され、当時のメインマーケットであった北米市場の「オープン大好き」状況をよく示すこととなっていますが、シリーズ全体の生産台数が比較的多く、よってこの観点からも「このクルマを改造しても」さほど批判されることはないかもしれませんね。
なお、見たところエキゾーストシステムはノーマルのままでも問題はなさそうで、しかしタイヤとホイール、サスペンションは交換せねばこのスタイルを再現できず、よってそれなりの追加コストを覚悟する必要がありそうです。
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参照:Libertywalk