| アマルガムはもともと建築家向けの模型、そして工業製品の試作請け負いから歴史がスタートしている |
そういった背景を持つだけに「精巧な表現」はもっとも得意とするところ
さて、英国のアマルガムは「非常に」高精度なモデルカーを作ることで知られますが、アマルガムは1985年に創業され、当初はイギリスやドイツを代表する建築家向けとして精巧な建築模型を製作することからはじまっていて、現在の本業は「3Dプリンタ等を使用した工業製品のプロトタイプ製作請け負い」だとされ、その経験を生かして(1995年に)ミニカー製造業へと乗り出しています。
バックボーンが「寸分の狂いも許されない建築模型、(ダイソンなどの)工業製品の試作パーツ製作」でもあったため、既存ミニカーメーカーでは考えも及ばないほどの精巧なモデルカーをリリースすることになるのですが、高価ではあるものの「あまりの」品質の高さゆえ、新参者であるにもかかわらず、価格を厭わないマニアのみならず、自動車メーカーからの支持も得ることになって今日に至ります。
-
参考フェラーリストアに2021年のF1マシン、SF21のステアリングホイール(レプリカ)が91万円で登場!フェラーリ(実車)のオプションに比べるとお買い得のような気がする・・・
| ボクはF1マシンのステアリングホイールのレプリカをいつかは手に入れたいと考えている | なかなか売り物がなく、価格も高いので今まで手を出せずにいる さて、フェラーリストアでは様々な「コレクターズア ...
続きを見る
アマルガムは多くの自動車メーカーと提携済み
そしてこのアマルガムはフェラーリはじめロールス・ロイスなどと提携しており、純正オプションのひとつとして「オーダーメイドによる自分仕様のミニカー製作」が組み込まれていますが、それとは別として、アマルガム自身からも積極的な製品展開がなされています。
そして今回リリースされたのがフェラーリ初のSUV「プロサングエ」の1/8モデルカー。
提携しているフェラーリからオリジナルCADデザイン、ペイントコード、素材仕様などを入手し、それをもとに設計された「数千もの」パーツを使用してこのモデルカーを組み上げることに。
そしてほかのアマルガム製モデルカー同様、「実車と混同してしまいそうなほど」の完成度を持っているのもいつものとおりですね。
このプロサングエの開発には3,000時間以上を要したといい、1/8なので全長62センチを超えるビッグサイズを持ち、生産されるのは199台のみ。
なお、1台を製作するのには300時間がかかるとアナウンスされています。
参考までに、各モデルの製造が終了するごとに、エンジニアリング・チームとデザイン・チームの両方による詳細な精査が行われ、必要であれば修正が加えられ、完全かつ正確な表現がなされていることが保証される、とのこと。
基本価格は15,995ドル(現在の為替レートだと222万円くらい)からに設定されており、この金額の範囲内において、購入者はボディカラー、インテリアカラー、ホイールスタイル、キャリパーの色を指定できる、とアナウンスされています。
あわせて読みたい、アマルガム関連投稿
-
アマルガムがフェラーリとの提携を強化すると発表!自分がオーダーしたフェラーリをそのままアマルガムで再現することが全スケールで可能に【動画】
| 以前から同様のオプションが存在していたと記憶しているが、その対象範囲が拡大したもよう | ただしその価格はおそらく「恐ろしく」高価 さて、フェラーリがアマルガム・コレクション(Amalgam Co ...
続きを見る
-
アマルガムが1/4サイズにて「フェラーリ・デイトナSP3」のエンジンを製品化!本物のカーボンや金属を使用し製作には325時間、価格は236万円
| 金額だけを見ると高価だが、その価格なりの価値があるのは間違いない | どんな細部に至るまでも正確に形状や質感が再現されている さて、英国のミニチュアカーメーカー、アマルガムはこれまでにも様々な(非 ...
続きを見る
-
アマルガムが「新作」モデルカー、フェラーリ296GTBを公開!1/8サイズなるも写真で見ると実物と見分けがつかない。なお価格は160万円
| メッシュやテールパイプの内側に至るまで再現するその技術にはただただ感服 | 車体そのものはフェラーリから提供された3D CADデータを使用 さて、その見事なまでの再現っぷりで知られるイギリスの ...
続きを見る