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スーパーカーの任意保険料はいかほど?フェラーリはランボルギーニより「平均して高く」、料率クラス”車両”では上限設定の”17”となることも

スーパーカーの任意保険料はいかほど?フェラーリはランボルギーニより「平均して高く」、料率クラス”車両”では上限設定の”17”となることも

| フェラーリはメンテナンスにさほどコストがかからないが、保険料は「割高」である |

それでも「心の平安」を得るためには任意保険に加入し保険料を払い続けるよりほかはない

さて、今回は「スーパーカーの任意保険」。

前回はポルシェの任意保険についてお伝えし、「(他のクルマに比較して)さほど高いわけではない」と述べましたが、スーパーカーについては「他のクルマに比べると圧倒的に高い」と言わざるを得ないのが実情です。

その理由は「車両保険の対象となる金額が高いから(クルマ自体が高いから)」がもっとも大きな要因だと思われ、その内容について詳しく見てみましょう。

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ボクはこんな条件で任意保険に加入している

なお、自動車の任意保険の金額を決定する要素には「1.車両の料率」「2.等級」「3.補償内容」「4.運転者の条件」という4つがあり、これによって金額が大きく変わります。

たとえば、全く同じクルマについて、全く同じ補償内容で、全く同じ無事故無違反の保険加入期間であっても、「年齢が異なれば」保険料が変わることとなり、この例のように、これら4つの要素すべてが価格に対し固有の影響力を持っているわけですね。

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ただ、ぼくの場合は「2から4」は基本的に内容を固定していて、変動するのは「1のみ」となるのですが、その「固定」内容はざっと以下の通りです。※2~4は自身で選べるが、1については保険会社が決めるものであって自身では選べない

2. 等級:基本MAX(20等級)

3. 補償内容:対人 / 無制限、人身補償 / 1億円、車両補償 / 一般、免責 / 最大(20万円)

4. 運転者の条件:35際以上保証、本人限定

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今までに乗ってきたスーパーカーの保険料はこんな感じ

そこで今までに乗ってきたスーパーカーの保険料、料率クラスを一覧表にまとめると以下の通り。

モデル料率金額所有(加入)期間
ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4車両8、対人6、対物5、傷害4※旧料率約23万円~16万円2009年~2014年
ランボルギーニ・ウラカンLP610-4車両8、対人6、対物5、傷害4※旧料率約25~18万円2015年~2019年
ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD車両14、対人8、対物8、傷害7約22万円2020年~2023年
フェラーリ・ポルトフィーノ車両17、対人11、対物4、傷害7約32万円2023年~2024年
フェラーリ・ローマ車両17、対人8、対物8、傷害7約29万円2024年~2025年
フェラーリ296GTB車両16、対人8、対物8、傷害9486,000円2025年~

これらについては補足が必要で、まずガヤルド、そしてウラカンLP610-4の保険加入時だと料率が「旧」区分となっているのですが、2020年からはそれまで「9段階であった」料率が「17段階に」細分化されています。

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そしてガヤルドとウラカンLP610-4は車両につき「9段階のうち8」というかなり高い数字となっていて、しかし同じ旧区分の時代に乗っていたポルシェ・ボクスターS(986)は「6」、911カレラ(997)は「7」だったので、こういったスーパーカーの料率クラスの高さも保険料を押し上げるひとつの要因だとも考えられます。※ガヤルド、ウラカンLP610-4とも、残りの対人 / 対物 / 傷害についてはボクスター / 911と同じ料率

参考までに、この「車両」は以下の基準によって保険会社が決定するもので、スーパーカーは保険会社にとって「リスクが高い存在」ということになりますね(もちろん、リスクが高ければ高いほど保険料も高くなる)。

  1. 修理費の高さ: 高級車や特殊な部品を使用しているクルマは、修理費が高くなるため「車両」料率クラスが高くなる傾向にある
  2. 盗難率: 盗難被害が多い車種は同様にクラスが高くなる
  3. 事故による損傷の大きさ: 事故を起こした際に、車体が大きく損傷しやすい車種はクラスが高くなる

なお、ガヤルド、ウラカンLP610-4の保険料に幅があるのは、それぞれ所有期間中に「(毎年)保険料が下がって行ったから」。

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保険料が「下がってゆく」のはもはや神話に

ここでもう一つ注目すべきは、新料率クラスが導入されたのちに保険に加入したウラカンEVO RWDの保険料で、これは3年間所有し「3回保険を更新しているのに」金額はほぼ同じ22万円となっています。

それまでのクルマだと、更新の都度、対象となる車両保険の金額が(車両が1年古くなることで)下がるため、それにつられて保険料も下がっていったのですが、ウラカンEVO RWDでは「全く下がらず(むしろ2年目は金額が上昇した)」、これはつまり「保険料は継続とともに下がってゆくという時代が終わってしまった」ことを意味します。

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その理由には様々なものがあるかと思われ、パーツ価格の高騰含む修理コストの増加が主要因かと推測していますが、保険会社が「保険対象金額が下がっていったとしても、事故の際、加入者に支払う保険料が下がるどころか上がってゆく」可能性があるのかもしれません。

フェラーリの保険料はやはり「高かった」

そしてさらに注目すべきは「フェラーリの保険料の高さ」。

例えばポルトフィーノ、ローマは「車両」について17段階のうちMAXとなる「17」で、これはウラカンEVO RWDと比較してもかなり大きな数字です(ウラカンEVO RWDでは、なんだかんだいいながらフォルクスワーゲングループ内での共通パーツも少なくはなく、フェラーリに比較するとパーツ代が安価に収まっていたのだと思う)。

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296GTBではこれが17から16へと引き下げられるものの、「傷害」が9へと引き上げられることで全体的な保険料が大幅に高くなっています(ただしこれは”傷害”の料率が上がったからというよりは、対象となる車両保険の金額、つまり車両本体価格が高くなったせいであろうと考えられる)。

参考までに、「補償内容」を変更するとこの金額も大きく変わり、この486,000円というのは「車両補償」をフルに付帯した場合の金額なのですが、この車両補償の範囲を少し狭くして「自損事故や、相手を特定できない事故の際には保険金が支払われない」内容にすると、保険料そのものが大きく下がって29万円くらいに。

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もう一つ参考までに、この車両補償を完全に削ってしまうと「かなり(おそらくはここから半額以下くらいに)」保険料が安くなるものと思われ、しかしそれはあまりにリスキーな選択です。

いずれにせよ、スーパーカーは「保険の対象となる車両金額が高く」「パーツ代含む修理費用が高額なので」、車両の料率(またその中の”車両”)に引っ張られて保険料が著しく高くなってしまうというのが現実である、と捉えて良さそうですね。

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