Image:Ferrari
| まさか「ジャンニ・アニエッリのテスタロッサ・スパイダー」仕様の812GTSが存在しようとは |
いったい誰が所有する個体なのかは謎である
さて、フェラーリは現在、ムゼオエンツォ・フェラーリ(フェラーリ博物館)にてワンオフのフェラーリを集めたイベントを開催中ですが、公式Facebookにてシルバーの812GTSを公開。
一見すると普通のフェラーリ812GTSに見えるものの、その右手に見えるテスタロッサ・スパイダーと密接な関係にある「特別な一台」です。
なお、このテスタロッサ・スパイダーはフィアット創業者の孫、ジャンニ・アニエッリ氏のために1台のみが製作されたワンオフモデルで、同氏のイニシャルであるGAを元素記号になぞらえ、GA=銀にてペイントされていること、ブルーのアクセントを持つこと、そしてテスタロッサ現役当時には存在しなかったオートマチック・トランスミッションを有すること(ジャンニ・アニエッリ氏は足を痛めていたのでクラッチを踏めなかった)がトピックとして挙げられます。
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ちなみにですが、テスタロッサにはオープンモデルが存在せず、フェラーリが公式に製作したオープンバージョンはこの1台のみ、しかし当時マイケル・ジャクソンがペプシのCMに出演するために製作した車両がもう一台(アメリカのコーチビルダーによって製作されている)、ブルネイ国王がピニンファリーナへと発注したフューオフモデルが7台存在するといわれていますね。
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このフェラーリ812GTSはテスタロッサ・スパイダーを忠実に際限
そしてこの812GTSはジャンニ・アニエッリ氏のテスタロッサスパイダーを忠実に再現しており、ボディカラーは当然ながら「シルバー」。
フロントからサイドにかけ、そしてフロントウインドウ下にはブルーのアクセント。
その下のパーツはグロスブラックにペイントされており、これは(カーボンファイバーがまだ普及していなかった)当時の事情を鑑みた仕様なのかもしれません。
ホイール、ブレーキキャリパーともにシルバー(おそらくテスタロッサ・スパイダーのブレーキキャリパーはシルバー)というコンビネーション。
このフェラーリ812GTSがどういった背景で作られたのか、そして誰が所有するのかは明らかではありませんが、おそらくは一般人がこの仕様のオーダーを許されるとは考えられず、フィアット創業者一族が特別に注文した車両なのだろうと推測しています。
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参照:Ferrari(Facebook)