Image:Ferrari
| フェラーリのスペシャルモデルはいずれもコンセプトが明確である |
それにしてもここまで過激なクルマを市販してくるとは
さて、前回はフェラーリF80のカーコンフィギュレーターにて確認できる「外装編」をお届けしましたが、今回は続いて「内装編」。
一般にフェラーリの限定モデルは「モータースポーツを強く意識した」コンセプトを持っており、そのためレーシーでスパルタンなインテリアを持つことが多く、それに起因してカラーの選択肢が(カタログモデルに比較して)少ないといった傾向にあります。
これはもちろん「レーシングカーの内装が非常にシンプルで、そのほとんどがブラックをベースにしている」という事実に基づいたものですが、フェラーリF80においてもその例に漏れず、レーシングカーライクなインテリア及びそのオプションを持っており、ここでその内容を見てみましょう。
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フェラーリF80ではこんなインテリアの選択肢がある
まず、フェラーリF80のインテリアにおける「メインカラー」はネロ、チャコール、ロッソFX、ジャッロモデナ、アッズーロ・ディーノの5色(フェラーリのロードカーでは数多くラインアップされるブラウンやベージュ系が見られない)。
カーペットカラーは見る限りブラック、選択肢はアルカンターラのみ(もともとの素材、そしてどこがアルカンターラに変わるのかがコンフィギュレーターではわかりにくい)。
ちなみにシートは「スタンダード」「スペシャル」から選べるものの、これについても両者の差異は不明です。
シートベルトは「グレー」「レッド」「ブラック」「イエロー」の4色で、4点式シートベルトの設定も見られるますが、こちらについては日本市場では選択できないようですね。
なお、シートセンターとショルダーサポート部のカラー(インナーディティール)は8色+スペシャルカラー1色から選べます(ブルー系が多い)。
ヘッドレストの跳ね馬ステッチは10色から選択でき、シートのステッチはトーン・オン・トーン(インテリアカラー同色)あるいはインナーディティールと同色仕上げかが選択可能。
コクピット上下(アッパーとロワー)のカラーはブルースクーロ(シートカラーをアッズーロ・ディーノとする必要がある)、チャコール、ブルーメディオの3色で、やはりブルー系が多くなっています。
ステアリングホイールのグリップ(左右)はブラックもしくはコクピット上下同色かというチョイス(上が内装色同色、下がブラック)。
なお、F80では「シングルシーター(つまりF1)」のドライビングエクスペリエンスを公道へと持ち込むことをコンセプトのひとつとしており、よってプロサングエや12チリンドリが採用する「デュアルコクピット(助手席の人もドライバーと同じ体験ができる)」とは全く異なる、「ドライバーオンリー」とも言えるコクピットデザインとレイアウトを採用していて、そのためシートカラーを変更できるのも運転席のみ(助手席側はコクピット上下のカラーに連動する)。
しかしながら最近のフェラーリの例に倣い「助手席ディスプレイ」を選ぶことも可能となっていて、さらにはスマートフォン接続、ワイヤレスチャージャーの標準装備化といったフレンドリーさも。
そのほか、サスペンションリフター、フロント&リアパーキングカメラ、AFSシステムが標準、そして(主に北米市場対象だと思われる)ガレージドアオープナーはオプション扱い。
このほか盗難防止システム、消化器、緊急通報システム等がラインアップされていますが、一部は日本市場にて選択できないようですね。
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