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| フェラーリの歴史とともに歩んだローマの名門ディーラー |
世界初、フェラーリの新CIを体現する“未来のショールーム”へ
イタリア・ローマ中心部に位置する「Sa.Mo.Car Roma(サモカー・ローマ)」がフェラーリの最新CIとともにリニューアルオープン。
このサモカー・ローマは1957年にヴィンチェンツォ・マラゴー氏とその家族によって創業され、フェラーリ正規ディーラーとして約70年の歴史を誇る老舗であり、現在はその息子であるジョヴァンニ・マラゴー氏が代表を務め、地元ローマをはじめとするフェラーリファンの聖地として揺るぎない存在感を放ち続けています。
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フェラーリ新CIのコンセプトは「体験・帰属・デジタルの融合」
そして2025年5月20日、フェラーリの新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)を世界で初めて導入したショールームとして「新生サモカー・ローマ」が正式オープン。
オープニングにはフェラーリ チーフ・マーケティング&コマーシャル・オフィサーのエンリコ・ガリエッラ氏も出席し、マラゴー氏と共にテープカットを行うこととなったのだそう。
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この新ショールームの設計コンセプトは、以下の3本柱に基づいていますが、最も重視されているのは「顧客=主役」という考え方で、単なる“クルマの販売店”ではなく、フェラーリの世界観を体感する“コミュニティ空間”として再定義されている、と説明されています。
- 唯一無二のブランド体験
- “フェラーリファミリー”としての一体感
- フィジカルとデジタルの融合
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イタリア文化の粋「ポルティコ」と「ピアッツァ」を空間に反映
ショールームの入口では、イタリア伝統建築のアーチ(ポルティコ)が来場者を出迎え、内部に進むと広がるのは“ピアッツァ”と呼ばれる中央スペース。
この「ピアッツァ」は、イタリアの街角にある賑やかな広場をイメージして設計されており、訪問者がコーヒーを楽しみながら会話し、フェラーリの世界に没入できるリラックス空間となっています。※窓にはめられたルーバーはフェラーリ本社入って左、エンツォ・フェラーリがかつて執務室を構えていた場所をイメージしているのかも
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ちなみに実際の「ポルティコ」はこんな感じで、たしかに新しいショールームは「柱」「アーチ」といったポルティコの特徴を備えているようにも見えますね(現在のショールームが持つ直線的なイメージから、やわらかい印象へと変わったようだ)。
「ピアッツァ」だとこんな感じ。
フェラーリディーラーはデジタル×パーソナルな体験へ進化
専用のラウンジルーム、コンフィギュレーションルーム、屋外展示スペースといった各所には、デジタル・ツールを活用した体験型設備が揃い、フェラーリの車両カスタマイズをこれまで以上に直感的かつ楽しく行えるようになったといい、たとえば、塗装カラーサンプルや特別レザーを実際に手に取って確認できるだけでなく、デジタルコンフィギュレーターを使ってその場で理想の1台をシミュレートできるように(現在でもコンフィギュレーターがショールームに備え付けられているが、これがパワーアップしたのかもしれない)。
たしかに現在のショールームに比べると、カラーサンプルやホイールの展示方法が変わっているようにも見えますね。
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次世代フェラーリショールームの“ショーケース”
このサモカー・ローマは、単なる一店舗ではなく、世界中のフェラーリショールームが今後目指す“未来のモデルケース”として大きな意味を持っているといい、今後世界各地のフェラーリディーラーがこのデザインへと変更されてゆくものと思われます。
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