FCAジャパンがフェラーリの代車として「アバルト695ビポスト」を提供する模様。
アバルト695といえば世界でも99台限定、価格も599-845万円の超レアカー。
日本には10台のみしか輸入されなかったとのことで、すでに完売済みと伝えられる車両です。
これはFCAが展開する世界規模の「ABARTH 695 Biposto Ferrari Courtesy Car」プロジェクトによるもので、695ビポストが代車として提供されるのはもちろんすべてのフェラーリディーラーではなく、このプロジェクトに参加するディーラーのみ。
「日本で10台」「完売」ということを考えると、695ビポストの代車はわずか数台しかないと考えられますが、「リアシートなし、サイドウインドウの昇降なし、エアコン無し、トランスミッションのシンクロなし(ドグミッション搭載)」という硬派中の硬派(”スポーティー”にチューンした、という程度の甘っチョロいものではない)。
ポルシェ911GT3RSでもサイドウインドウがガラス製で昇降しますし、おおよそどんなスパルタンな車でもサイドウインドウは最低限ガラスだと思いますが(リアサイド、リアウインドウあたりでようやくポリカーボネート製に)、695ビポスト(フルスペック)はサイドウインドウ自体がポリカーボネート製で、小さなスライド式の窓がある、という程度。
※代車の画像を見ると、そこまで硬派ではない「標準」仕様の695ビポストかもしれない
そう考えると乗り心地や運転の難易度はフェラーリを遥かに凌ぐと思われますが、こういった車を代車で貸し出す、というFCAジャパンは喝采を贈りたいところです。