Image:De Tomaso
| デ・トマソP72は72台のみの限定生産、お値段約2億5000万円 |
時間はかかれども「市販化にこぎつけた」進行ハイパーカーの珍しい例である
さて、新生デト・マソがついに「顧客スペック(市販スペック)」のP72 を公開。
この新しいデ・トマソは「アポロ・インテンサ・エモツィオーネ」を発売したことで知られる香港のITVがデ・トマソの商標権を獲得して新しく立ち上げたもので(よってデ・トマソの旧施設などは引き継いでいない)、最新の報道によれば拠点はドイツに置かれています(もともとはアメリカを拠点とする予定であったが、コロナ禍によって計画に変更が生じた)。
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新生デ・トマソはおよそ5年半前にに始動
この新しいデトマソはおよそ5年半前にプロジェクトがスタートしており、その際に発表されたのが「P72」。
生産拠点やサプライヤーの変更を経てようやく製造にまでこぎつけ、160万ユーロ(現在の為替だと約2億5000万円)にて72台のみが販売されることになりますが、今回公開されたのは「市販スペック第一号(シャシーナンバー001)」です。
Image:De Tomaso
ボディパネルはネイキッドカーボンにて仕上げられており、しかしフロントクォーターパネルとフロントフードとの間でカーボンファイバーの方向性が完全に一致していない部分が見受けられますが、この個体は顧客向けではなく、今後最終的なテストのために使用されると説明されており、よって実際にユーザーへと納車される車両は「ちゃんと整合性の取れた」カーボン製パネルを持つものと思われます。
Image:De Tomaso
そしてこのデ・トマソP72の見どころのひとつがこのインテリア。
アポロ・インテンサ・エモツィオーネは「サーキット走行重視」というスタンスであったために内装はレーシーな仕様であったものの、このデ・トマソP72では「豪華なツアラー」を標榜しており、よってインテリアは豪華絢爛。
Image:De Tomaso
まるでデザイナーズチェアのようなクリームレザー仕上げのシートを持ち、リンケージが露出したシフト機構、そしてカッパーのシフトノブなど芸術性の高い仕上がりとなっていて、この「カッパー(というよりはローズゴールドといったほうがいいのかも)」はメーターベゼルにも使用されています。
ちなみにデ・トマソはこの内装を「宝石にインスパイアされた」とコメントしていますが、その美しさを見るに「宝石モチーフ」にも納得です。
なお、このデ・トマソP72に搭載されるエンジンは5リッターV8(スーパーチャージャー)、最高出力は750馬力、駆動輪は後輪のみ。
参考までに、デ・トマソはこのP72に加えてP900の開発を進めていて、こちらはP72をベースにしつつも「サーキット走行専用の超絶ハードコアマシン」。
よって過激なエアロパーツを備えるほか、1997年のベネトンB197 F1シングルシーターから取り出された高回転型自然吸気V12エンジン、またはV10エンジンが搭載される予定だと報じられています。
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