| ランボルギーニはウラカン、アヴェンタドールともに純正オプションを拡大中 |
コーンズさんのブログによると、アヴェンタドール/アヴェンタドールS共通のオプションとして「フロントルーバー」が発売になった、とのこと。※画像もコーンズさんのブログから
この「フロントルーバー」はフロントフェンダー内の内圧を抜くためのもので、レーシングカーにはよく見られる構造でもあります。
こういったフェンダールーバーは、市販車だとポルシェ911GT3RS、マクラーレン600LT等に採用され、ルーバーといった形ではなくとも、アストンマーティンやマクラーレン・セナ等もサイドからエアを抜く構造を採用していますね(下の画像はマクラーレン600LTで、上から抜く方式)。
こちらはアストンマーティンDB11ですが、インナーフェンダーの後ろ側にスリットがあり、ここからエアを抜いてサイドへと排出する仕組みを持っています。
最近発表されたメルセデスAMG GT R Proや、一部BMWでも同様にホイールハウス内の空気を排出する方法を取り入れていますが、とにかく近年のハイパフォーマンスカーにおける「お約束」になりつつあるのも事実だといえそう。
純正「後付け」フェンダールーバーは珍しい
そして今回ランボルギーニはなんと純正オプションとしてこのパーツを出してきたということになりますが、「後付け」できる純正ルーバーは非常に珍しい、と思います。
製品自体はこんな感じで(こちらの画像もコーンズさんのブログから)素材はカーボンファイバーを使用。
「SST(スペシャルサービスツール)」を使用して位置を決めるとのことで、たしかにアヴェンタドールのフロントフェンダーは複雑なカーブを描いているため、ちょっと間違えば「パーツのどこかが浮く」ことになり、そのためのSSTなのでしょうね。
そして4箇所に「穴」が開いているところを見ると、フェンダーを外から適切な形状に「カット」してこれを被せてボルト留めする、という取り付け方法になりそう(当然インナーフェンダーもエアを流せるように加工が必要)。
ウラカン用のエアロキットもボルト固定であり、ランボルギーニの外装オプションは不可逆的なものが多いのかもしれませんが、そのぶんスパルタンなルックスの演出にも貢献しそう。
取り付けたイメージはこんな感じ(アヴェンタドールのデザインにマッチするように三角を組み合わせたデザインになっている)。
ランボルギーニはもともと「後付けオプション」が非常に少ないメーカーではあったものの、近年ではオーナーさんそれぞれのカスタム意欲が高く、かつ品質やデザイン的整合性を考えると「純正じゃないとイヤ」という人が多いと思われ、そういった需要に対応するためか、最近ではこれまでに見られなかったようなオプションパーツを続々発売中。
ランボルギーニのオフィシャルサイトでもウラカン、アヴェンタドールそれぞれのオプションパーツについて掲載があり、しかし新製品の掲載が追いつかず、よって最新情報はディーラーさんに問い合わせるしかなさそう。
それでもこういった選択肢が充実するのは嬉しい限りですね。