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ランボルギーニもついにマスクの生産を開始。「Lamborghini」タグつきでちょっとカッコいい件

2020/04/01

| 欧米と日本との間には、コロナウイルスに対する取り組み方に大きな差異がある |

ランボルギーニがマスクと(顔面)プロテクトシールドの生産を開始した、と発表。

一瞬「エイプリルフールネタか」と思ったものの、世界で最も深刻な状況にあるイタリアにおいてそういった冗談を発するわけはなく、これはもちろん「実際に行われていること」。

実際にランボルギーニからの公式プレスリリースとして発表されているものの、やはりにわかには信じがたい事実ではありますね。

これによると、ランボルギーニは1日に1000枚のマスク、200枚のシールドを作成し、地元ボローニャにある病院(Sant’Orsola-Malpighi Hospital)へと寄付するとのことですが、マスクはランボルギーニ車の内装パーツの縫製を行う部門にて、そしてシールドは研究開発を行う部門が有する3Dプリンターを使用して製作されることに。

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フェイスシールドはこんな感じですが、枠部分が「3Dプリンターで製造した(積層した跡が見える)」という雰囲気がモロに出ていて、いかに現在が「非常事態であるか」をうかがい知ることができます。

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現在、世界中の企業が「本業の枠を超えて」ウイルスと戦う準備を整えている

ただ、現在はランボルギーニだけではなく、ファッションブランドのサンローランやバレンシアガがマスク製造を発表し、ディオール、ゲラン、ジバンシィといったブランドは香水製造のノウハウを生かしてハンドサニタイザー(消毒液)を生産する、とも発表。

米国においては政府がトヨタ、GM、FCA、フォードなど自動車業界に命じて人工呼吸器やプロテクトシールドの生産を行わせており、このあたり日本にいてはなかなかわからない「異常な事態」でもありますね。

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なお、欧米と日本とにおける「企業と政治との関わり」には大きな相違があって、たとえば欧米は政治家が特定産業や特定企業の製品を(他国に)売り込んだりすることも。

トランプ大統領による「(日本への)輸入圧力」や、イギリスだと英国首相とアストンマーティンCEOとが世界中を一緒に行脚して「出資を募った」という例も。

日本の政府は「企業活動に不介入」

一方、日本だと政治は「企業活動に対して不介入」の姿勢を貫いているので、欧米のような密接な関係性はなく、「バックアップもしないかわりに、干渉もしない」といったスタンスです。

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そのため日本の政治においては、欧米のように「本来の企業活動を停止させてまで、国益ための製品を製造させる」ことはなく、あくまでも企業の判断に委ねられているということになりそうです。

しかしながら、日本においてもいくつか、本来マスクを生産していない企業がマスクを生産している例がありますが、それらはもちろん企業の自主性によるもので、国内では「え?本業ではないのになんで?売名行為?」という意見も散見されるなど、ここはやはりコロナウイルスに対する温度感の差異なのかもしれません。

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参考までに、東日本大震災の日、ちょうどぼくは関空から海外に出発する予定があったのですが、空港には「とにかく日本を出たい」ということで航空券も無いままに空港に殺到した欧米人(かなりなパニック状態)が列をなしていて、しかし日本人は通常運転にて「観光気分」で海外へと出発していたのが印象的。

つまりは政府だけではなく、日本と欧米では国民性にも大きな差があるということになり、しかしこういった「動じない」日本人の性質は、ある意味ではパニックを防ぐこと、秩序を保つことにもつながっていると考えられ、これでいつもどおりの生活を維持できるのかも。

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現在、世間では「緊張感のない若者」が非難される傾向にありますが、そういった緊張感のなさが”ありがたい”と感じたりすることもあり、もし彼らがパニックになったり、先を争って物資を買い漁ったりしたりすれば、もっと多くの問題が引き起こされることになるだろう、とも考えています。

VIA:Lamborghini

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