| ただし現時点のロボレースは「レースどころか」ちゃんと走ることすらままならない |
無人のレーシングカーでレースを競うのは、まだまだ先のことになりそうだ
トランスポーテーション・デザイナー、Gaetano De Cicco氏の考えた「ランボルギーニ・ロボレース・コンセプト」。
ロボレースとは「ドライバーではなくAIがレーシングカーを走らせる」という自律走行車を使用したモータースポーツで、2019年に「シーズン・アルファ」、2020年には「シーズン・ベータ」を経験しており、2021年から本格始動すると言われます。
ただ、2020年の段階でも「スタート直後に壁に向かって走ってゆき、自らクラッシュ」したりと問題は多く、今後短期間でその問題が解決するとも思えない、前途多難なシリーズです。
「ランボルギーニ・ロボレース・コンセプト」はこんなクルマ
そしてこちらが今回公開されたランボルギーニ・ロボレース・コンセプト。
2017年にロボレースが発表された際に同時公開された「ロボカー」同様にコクピットがない構造を持っています。
ただ、実際のロボレースはその後方向転換を図り、「(やはり自動運転は無理だと考えたのか)レースの一部をレーシングドライバーが走らせる」という方針を採用し、ロボレースに採用される車両「DevBot」にはコクピットが設置されることに。
しかしこちらのランボルギーニ・ロボレース・コンセプトはどうやっても人が関与しないレーシングカーを想定しており、つまりドライバーは「AI(人工知能)」ということになりますね。
参考までに、フェラーリは以前に「人工知能で走るレーシングカー」を題材にしたWEBコミックを(公式サイト上で)掲載していたことがあり、そこではロボレース全盛の時代に、ただ一人クルマに乗り込みレースを戦う男の姿を描いたことも。
そのコミック上では印象的なセリフがいくつかあり、そのひとつが「人工知能はクルマを走らせることはできるだろうが、”運転”することはできない」。
ぼくもまさに(現在のテクノロジーでは)そのとおりだと思います。
ただ、いつの日か、そう遠くない未来にはこういった「人を排除したレーシングカー」や、遠隔操作によって競われるドローンのようなレーシングカーも登場するものと思われ、そういったクルマが走るモータースポーツでは、現在のモータースポーツとは異なるゲーム性やエンターテイメント性が要求されることになるのかもしれません。
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