| ランボルギーニ・マガジンだけはフルデジタルに移行せず、いつまでも「紙」媒体として生き残って欲しい |
この限定ブックはそこまで「異常に高く」なく、入手するだけの価値がありそうだ
さて、ランボルギーニが「ランボルギーニ・マガジン30号到達記念」としてそれらのダイジェストに新規コンテンツを加えた限定ブック「Beyond(ビヨンド)」を1963部のみ限定発売する、と発表。※「1963」はランボルギーニの創業年
このランボルギーニ・マガジンとは、ランボルギーニオーナー向けに配布されるもので、ランボルギーニのオーナーになるとランボルギーニ本社が自動的に(年2回くらい)送ってきてくれるというもの。
年2回の発行だとすると、もう15年ほど続いているということになりますが、ぼくはランボルギーニのオーナーになってはや13年なので、その大半を見てきたんだなあ、と感慨深いものを感じます。
参考までに、ここ2号ほどは連続してランボルギーニのニューモデルの画像が巻末に掲載されており、今後はこれが「定番」となるかもしれませんね。
ランボルギーニ「BEYOND」はこんな限定ブックとなっている
そこで今回のBEYONDについてですが、ランボルギーニ・マガジンの過去30号に渡る「ベスト版」とも言うべき内容が5つの章に渡って収録されており(全175ページ)、さらには新しくビデオインタビューも収録され、これはARを通じて見ることができるといい、つまりは物理的な「本」と、QRコードによってアクティベートできる「デジタルコンテンツ」との革新的な融合ということになりそうです。
ランボルギーニの会長兼CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏によると、「2007年のランボルギーニ・マガジンの創刊以来、私たちが作り上げてきたコンテンツが、実際に、しかししばしば予想外の形で、ランボルギーニに対する私のビジョンと完全に共鳴していることを嬉しく思っています。私たちランボルギーニは、私たちのストーリーを伝えるために、書かれた言葉と美しく編集された雑誌のパワーを情熱的に信じてきました。その後、コミュニケーション手段のパラダイムシフトが起こったとしても、私たちは、あらゆる形のストーリーテリングを熱心に賞賛しています」。
この「BEYOND」は専用のケースに入った特別仕様ですが、ケースはランボルギーニが好んで用いる「Y」を模したもので、斜めに開くというダイナミックな仕様。
コンテンツには蛍光色が多用されているといい、表紙はソフトタッチ、そしてタイトルや背表紙はシルクスクリーンによる印刷にて文字が再現されています。
上述の通り、ランボルギーニ・マガジンはランボルギーニの顧客(と関係者、そしてメディア)のみに配布されるもので、しかしこのBEYONDについては広く誰にでも購入の門戸が開かれているといい、ランボルギーニ・ストアにてオンライン経由での注文が可能です(15,633円、ただし為替によってたびたび変動すると思う)。
まさかSNSが情報伝達のメインになるとは当時誰も思わなかっただろう
なお、2007年から現代にいたるまでは多くの社会構造的な変革があり、たとえばFacebookは2004年末、Youtubeは2005年末、Twitterは2006年、インスタグラムは2010年にスタートしていますが、2007年時点では「まだまだ紙媒体の影響力」が強く、まさかここまでSNSが「主流」となるとは当時誰も予想しなかったのだと思われます。
それはおそらくランボルギーニも同じで、しかし物理的な媒体にはまた別の影響力があると信じてここまで来た(印刷、製本、発送など考慮すると、とんでもないコストがかかっているが、それでもやめなかった)ことを今回「振り返り、そして祝っている」ということになり、ぼく自身もまた「紙」媒体の愛好者なので(同じくらいデジタル媒体も好きですが)、今後ずっとこのランボルギーニ・マガジン(紙)には存続して欲しいと願ってやまないところです。
なお、ぼくがこういった紙媒体を好むのは、デジタルコンテンツだと「存在そのものを忘れ去ってしまう」ことがあるものの、物理的にな存在として本棚に収まっていると、それを目にすることでその存在を思い出すことができるから(そのため、ぼくは自分の本棚の背表紙を眺めるのが大好きだ。それだけでその本の中身を思い出せるから)。
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参照:Lmborghini