| おそらくランボルギーニ・ウラカン後継モデルは「とんでもない」スーパーカーになるだろう |
フォルクスワーゲングループの持つ技術含むリソースの結晶となりそうだ
さて、少し前にはランボルギーニ・ウラカンの後継モデルのスパイフォト/スパイビデオがいくつか出回りましたが、今回はそれらとはおそらく異なるプロトタイプが走行する様子が捉えられることに。
撮影されたのは欧州のどこかの峠だと思われますが、(風切り音が強いものの)おそらくはEVモードと思われる無音状態で走行する状態、そしてエンジンが始動しての走行(1分すぎくらい)、さらにはエレクトリックモーターのみを使用してのバック(後退)も確認することが可能です。
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルがプラグインハイブリッドとなるのは間違いない
なお、ウラカン後継モデルにつき「プラグインハイブリッド(PHEV)」となることは公的に言及されており間違いはないものの、いまだわからないのはその構成。
つまりはガソリンエンジンの排気量や形式、エレクトリックモーターの数や位置、そしてもちろん出力についても明かされていない状態ではありますが、まず動画でのエンジン音から判断するに(現在ウラカンに積まれる)5.2リッター自然吸気V10でないことは明らかで、それよりも少ない排気量であるのは間違いなさそう。
ただしランボルギーニは「ウラカン後継モデルにはウルスPHEVと同じパワートレーンが搭載される」とも言及しており、よってウラカン後継モデルはV8エンジンを搭載すると考えていいのかもしれません。
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そしてこのV8エンジンについては、「8,000回転からターボによる加給を行い、レブリミットは10,000回転」という怪情報もあり、これが本当であれば等々に刺激的なエンジンということに(8,000回転~9,000回転のパンチは尋常ではないものと思われる)。
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ランボルギーニ・ウラカン後継モデルのエンジンは「特殊な」セットアップに?
そしてこのエンジンに組み合わせられるエレクトリックモーターについても詳細がわかっておらず、ひとつの可能性としてはレヴエルト同様に「トランスミッションにひとつ、フロントに2つ」という3モーター構成。
ただ、このセットアップを採用するとなるとレヴエルトとの差異がなくなってしまい、そして価格的な棲み分けやライバル(フェラーリ296GTBやマクラーレン・アルトゥーラ)との対抗上、さほど価格を高く設定することもできず、よってモーターの数はレヴエルトに比較して「少なくなる」と予想しています。
具体的には「1.フロントに1モーター、トランスミッションに1モーター」「2.フロントに2モーターのみ」「3.フロントの1モーターのみ」という可能性が考えられ、しかしぼくとしては「1」の可能性が最も高いと推測(トランスミッションに1モーターのみを仕込み、ウラカン同様にトルクチューブを用いて前輪を駆動することも考えられるが、それはあまりに先進的ではなく、エレクトリックモーターの特性も活かせない)。
その理由としては「トランスミッションにエレクトリックモーターを仕込まねば、ダウンサイズしたエンジンの補完を行えない」ということ、そして「EVモードで走行する際にはFFになってしまう」からですが、そのほかにモロモロ考えたとしても「1」が有力なのかもしれません。
V8エンジンは「(情報が正しければ)8,000回転まではNA」ということになり、5.2リッターV10に比較して失われるパワーを補うとなると、”エンジンとトランスミッションとの間にエレクトリックモーターを仕込み”トルクを増強すべきであろうと考えているわけですが、これによって(低回転のことを考えなくても良くなるので)V8エンジンの最大トルク発生回転数を大きく引き上げるんじゃないかとも推測しているわけですね。
要は(エンジン低回転時には)エレクトリックモーターによって(電気的な)加給を行い、高回転時にはターボによる加給を行うことで全域にわたりパワー/トルクを強化するんじゃないかと予想していますが、この使い方だと「ターボだけでも、エンジンだけでもできない」方法を、エレクトリックモーターの力を借りて実現することになり、よりインテリジェントなんじゃないかという認識です(ランボルギーニにはこういったスマートなソリューションを期待したいということもある)。
加えて、これまでのV10モデルの通例からして「後輪駆動モデル」も追加されるのではと考えていて、それを考慮しても「エンジンとトランスミッションの間にエレクトリックモーターを追加していないと」ならないのかもしれません(仮にフロントにのみモーターを仕込むとなると、後輪駆動化した際にはPHEVではなくなってしまう)。
なお、今回の動画では「エンジンを使用せず」エレクトリックモーターのみで後退する様子も収められており、これはなかなかに便利かも。
エンジンが動いていないということで周囲に気兼ねしなくてもよく(自宅ガレージに入れる際には重宝しそう)、おそらくはガソリンエンジンにて車両を動かすよりは繊細なコントロールができるものと思われます。
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルが走行テストを行う様子を収めた動画はこちら
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参照:NCars