ランボルギーニ・ウラカンはセラミック・ディスク・ブレーキを採用しています。
これはぼくにとって非常に好ましいと考えるのですが、気になる点もあります。
それは、「左右で別の仕様なのかどうか」ということですね。
ディスクブレーキは回転方向に合わせてエアを排出するように設計されていますので、本来であれば右が右専用、左は左専用であるべきです(ドリルホールの向きを見れば分かる。回転方向に向いているか、逆なのか)。
ですが多くのメーカーではコストの都合で、「左右とも同じ部品」を使っており、ガヤルドでもこれが「左右同じディスク」なので、片側は回転方向と同じで、片側は回転方向と逆という現象が発生しています。
ホイールも(正面から見て)左右非対称のものであれば、右用、左用とあってしかるべきなのですが、残念ながらガヤルド(といっても左右非対称はアポロホイールのみですが)では左右とも同じホイールですね。
なので片側はホイールのスポークが進行方向に向いており、反対側のスポークは進行方向と逆を向いていることになります。
これによる影響は微細か無いに等しいとは思うのですが、正直ぼくはけっこうこれを気にします。
※ウラカンではこれを解決するためか、ブレーキローターのドリルの向きに方向性が無いように思われる。ただしベンチレーションスリットの向きは不明
なお、パガーニ程度であればホイールは「右用」と「左用」を用意していますね(右用を反転させたものが左用になっている)。
ポルシェもブレーキローターは左右がそれぞれの専用であったと思いますが(あとで確認します)、ホイールは左右同じ品番でした(ただ、ポルシェも左右非対称のホイールは993-996世代のターボホイール、ターボホイールIIくらいで、あとは左右対称つまりスポークは放射線状に伸びている)。
なお、現在は多くの車で「左右非対称」ホイールは減少しており、現在はランボルギーニ、ポルシェともホイールは「左右対称」のものしか無いと思います。
そう考えると、左右で向きの異なるホイールを装着するということは多少なりとも問題があったのかもしれない、と考えたりします。
ブレーキローターに話を戻すと、コスト上の理由では「左右同じ」ものを使ったほうが良いのですが、現在はアウディ、ポルシェ、ベントレー、ランボルギーニとハイパフォーマンスカーが同じグループ内に属しており、左右別のローターを作っても(生産数量的に)いいんじゃないか、と考えるのですね。
ウラカンについては先日確認し忘れたので、改めて確認しようと思います。
なお、フェラーリはスターホイールで一部左右非対称のものがあったと思いますが、これは「左右それぞれ別」であり、ブレーキローターについても「左右それぞれ別」に設計・製造されていたと記憶しています(ちょっとあやふや)。
こちらはガヤルドですが、ローター上のドリルの向きに方向性があるのがわかります。