| GT2マシンの選択肢に魅力的な一台が追加、カーボンシャシー採用だけにそのポテンシャルには期待できる |
ポルシェ911GT2、アウディR8 LMS GT2、メルセデスAMG GT2らとともに熾烈なバトルを繰り広げることに
さて、マセラティが先般よりティーザーキャンペーンを行っていた「マセラティGT2」を正式発表。
このマセラティGT2はMC20をベースとするものの「MC20」の名はつかず、たんに「GT2」を名乗るようですね。
実戦でのデビューは今週末にベルギーで開催されるスパ・フランコルシャン24時間レースだとアナウンスされ、その名が示すとおりFIA定めるところのGT2レギュレーションに準拠した開発がなされています。
-
マセラティが6月にデビューするMC20 GT2のスタイリングを先行公開!ベースマシンのポテンシャルが高いために多くのカスタマーチームを魅了しそう
| マセラティはかつてMC12にてGT2クラスへ参戦していたこともあり、実績も十分 | MC20のカーボン製シャシー、V6ネットゥーノ・エンジンは高いポテンシャルを発揮しそう さて、マセラティは昨年「 ...
続きを見る
搭載されるのはマセラティ自慢の3リッターV6「ネットゥーノ」エンジン
このマセラティGt2に積まれるエンジンは自社開発による3リッターV6「ネットゥーノ」。
マセラティは今年末でフェラーリからのエンジン供給契約を解消し、今後はすべてのパワーユニットを自社製へと切り替えてゆきますが、そのスペックは630馬力 / 730Nmだとされるので、MC20と同一の仕様を持つと考えて良いかと思います。
一方、トランスミッションはロードカー用の8速デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッションから(レギュレーションに従い)パドルシフトとモータースポーツ仕様のクラッチを備える6速シーケンシャルギアボックスへと換装済み。
加えてレース用に開発されたリミテッドスリップ機械式セルフロッキングディファレンシャルを装着し、ホイールは鍛造18インチセンターロック、サスペンションには2ウェイアジャスタブルダンパーを装備します。
なお、テールパイプはMC20よりも高い位置にあるそうですが、これは新開発のレース用エグゾーストシステムが取り付けられているため。
車体構造はMC20同様のカーボンコンポジットを維持するものの、ボディ外板についてはエアロダイナミクス向とダウンフォース増加を目的に大きく変更され、巨大なウイング、アグレッシブなディフューザー、ルーフスクープが装着されています。
フロントバンパーサイドのカナードは”エクストリーム・エアロ・パッケージ”の一部で、これにはベント付きボンネットも含まれる、とのこと。
マセラティGT2にはエアコンも標準装備
なお、最近のレーシングカーの常として、このマセラティGT2にはエアコンが標準装備されており、オプションにて助手席シート(標準だと運転席のみしか装着されない)、バックカメラ、タイヤ空気圧モニターシステムを追加することが可能。
一方で消火器と6.5インチスクリーンは調整式ステアリングコラムとペダルボックスとともに標準装備されています。
オフィシャルフォトにて示されるボディカラー「ブルー・インフィニート」とこのリバリーはオプション扱いだとされ、となると標準仕様は(モータースポーツ参戦用モデルの多くがそうであるように)ホワイトのみにて提供されるのかもしれませんね。
あわせて読みたい、マセラティ関連投稿
-
「ヴィジョン・グランツーリスモ」かと思ったワ!マセラティが実際に市販するというサーキット専用ハイパーカー「プロジェクト24」をサプライズ公開
| マセラティは62台のみこのプロジェクト24ハイパーカーを生産 | サーキット走行専用モデルにここまでの需要があるのは驚きだ さて、マセラティが突如「プロジェクト24」を発表。見た瞬間「グランツーリ ...
続きを見る
-
マセラティがMC20にてGT2選手権に復帰!同レースで好成績を収めたMC12の「文字通り」後継としての活躍を期待
| マセラティはもともとF1はじめモータースポーツと強いつながりを持つブランドでもある | MC20はもともとモータースポーツ参戦を視野に入れた設計を持っており、そのポテンシャルはかなり高そうだ マセ ...
続きを見る
-
マセラティが限定サーキット専用ハイパーカー「プロジェクト24」別バージョンを公開!自社のパーソナリゼーション部門「フオーリ・セリエ」でのカスタム版
| マセラティもパーソナリゼーションプログラムを一気に拡大 | このプロジェクト24はそのための格好のサンプルとなりそうだ さて、マセラティは数ヶ月前にサーキット走行専用の限定ハイパーカー「プロジェク ...
続きを見る
参照:Maserati