一番気になるのはその価格
ホンダは以前に、3月に開催されるジュネーブ・モーターショーにて「新型EVのプロトタイプを公開する」と述べていますが、今回そのスケッチをリリース。
このスケッチを見ると、すでに発表されている「アーバンEVコンセプト」をより現実的に調整したものだとも考えられ、ホンダが以前に語った「アーバンEVコンセプトを(ほぼ)そのままの姿で発売する、という内容に沿ったものとなっています。
ホンダ・アーバンEVはこんなクルマ
アーバンEVコンセプトはこういったクルマで、これはホンダが2017年のジュネーブ・モーターショーにて発表したもの。
初代シビックをモチーフにしたといい、ネオレトロな外観にクリーンなデザインが特徴。
ドアは通常とは「逆」側に開き、ドアミラーの代わりにカメラを持っていることもわかります。
ホンダによると、今回ジュネーブで発表される新らしいプロトタイプは「機能に特化して」開発されたとのことで、スケッチはそのクリーンさ、独特のデザインをアピールするものだ、とのこと。
以前に公開されたアーバンEVコンセプトに比較すると、今回のスケッチのほうがやや「丸み」が増し、加えてフロントバンパーのアンダー部形状が変更されることに。
ただしスケッチだと「ナンバープレートの装着」を前提としていることも確認できるため、こちらのほうが「より市販モデルに近い」デザインを持っていると考えて良さそう。
最近目撃されたスパイフォトだと、コンセプト段階の「3ドア」から5ドアへ、そしてドアの開き方も「通常」になることが見て取れ、内部からの情報だとして報じられた内容だと「4シーターではなく5シーター」とのウワサも。
なお、EVはそのバッテリー価格に起因して「どうしても高価」になってしまい、今のところコンパクトカーとは相性が悪い、とされています。
本来であればEVはシティコミューターとしての役割のほうが向いていて、よってコンパクトカーであるべきだとも考えられますが、現在のコストだと「ガソリンエンジン採用のコンパクトカーに比べると、かなり高い」価格になってしまい、となると「誰もそんなクルマは買わない」ということに。
「であれば」ということでメルセデス・ベンツ、アウディ、ポルシェなどは「高くても購入の理由を見つけやすい」SUVやサルーンというボディ形状をブランド初のEVに対して与え、セグメントとしても「アッパークラス」にそれらを設定。
ターゲットも「所得と知識レベルの高い人」にあわせ、コンパクトカーとは全く異なるところで勝負しようとしているということになりますが、ホンダはそれらとは異なって「コンパクトカー」としてブランド初のEVを投入する、ということに。
この戦略が機能するかどうかは「価格」次第ということになりそうで、詳細の情報公開が待たれるクルマでもありますね。