| いずれはホンダ・プレリュードが「1000万円」という時代が来るのかも |
とにかく現在の中古車バブルは「異常」
さて、コロナウイルスのパンデミックによって中古車価格は過去最高水準にある、と言われます。
その理由としてはいくつかあり、たとえば「コロナウイルスの蔓延によって人々が公共交通機関の利用を避け、自家用車での移動を好むようになった」ことで、単に需要が増えたという説。
そしてもうひとつは折悪しく発生したチップ(半導体)不足、やはりコロナの影響にて車体の生産に必要なパーツの供給が減少して車体の製造が難しくなったことで、これは供給が減ったということになります。
一般にモノの価格、とくに中古市場の価格は需要と供給によって決まるため、需要が増えて供給が減るという現在の状況はほぼ「最悪」でもありますね。
さらに中古車の価格が上昇するのには新たなる要因も
そしてもうひとつ自動車の中古価格が上昇する理由として「投機」というものがあり、コロナウイルスによって、旅行などレジャー費としての支出が減少したために多くの人の資金が「ダブついて」おり、その余ったお金を投資に回しているという事情です。
これはアパレルでもスニーカーでも腕時計でもなんでもかんでもということになりますが、要は「転売ヤー」が増加することになり、それによっていろいろなモノの価格が上がっているのだとも言われます。
ホンダ・プレリュードの価格は以前から上昇気味だったが
そこで今回紹介するのがホンダ・プレリュードの最終型(5代目)。
この個体は2001年モデルで、現在ノースカロライナ州サンフォードにあるサンフォード・ホンダから出品されていますが、49,100ドルという驚くべき価格をつけています。
このプレリュードはハイパフォーマンスモデルや限定車ではなく「通常の」モデル(ベースモデル)というのがさらに驚きであり、たしかに数年前からプレリュードの価格が上がっていたとはいえ、まさかここまで来るとは、という感じですね。
アメリカ市場にて販売された5代目プレリュードにはベースモデルとタイプSHの2種類があって、どちらも2.2リッター自然吸気4気筒で195psを発揮し、しかしベースモデルには4輪操舵システムがなく、両者ともトランスミッションは4速オートマチック(5速マニュアルは北米向けとして用意されていない)。
さらに、ベースモデルにはプレリュードのひとつのウリでもあったATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム。ランエボに搭載されたAYCのようなもの)も非搭載。
たしかに画像を見ると非常に程度が良いということもわかり、走行距離もわずか3,612キロにとどまるという「またとない」個体であることは理解できるるのですが、ベースモデルのプレリュードに550万円も払えるのか、という疑問も残ります(日本だと、この5代目プレリュードのベースモデルの価格は168万円だった)。
ただ、ここ最近の値上がり傾向を見るに、ここからさらに価格を上げ、「550万で買えるときに買っとくんだったな・・・」という時代が来るのかもしれません。
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参照:Sanford Honda