| ホンダ・プレリュードもついに値上がり銘柄の仲間入り |
さて、最近はネオクラシックな日本車の値上がりが激しく、それは主に「北米での人気化」が原因だと言われます。
北米(アメリカ)では、新車で販売されなかったクルマの輸入を行おうとすると「25年ルール」なる規制により、新車発売から25年の経過を待たねばならず(2020年だと、1994年以前に発売されたクルマでないと輸入ができない)、よって当時北米で販売されなかった、しかし発売から25年を経過した日本車たちの価値が(25年ルール解禁とともに)大きく上がっているわけですね。
ただしプレリュードは北米でも販売されていた
そして今回、ebayにて1991年製のホンダ・プレリュードが約310万円(3万ドル)で販売されていますが、これはもちろん新車価格を大きく超える値付けです。
ただ、このプレリュードは当時から北米でも販売されており、今回売りに出されている車両も現地で販売されていたもの。
つまりは25年ルール対象車でも希少車でもないのに値が上がりつつあるということで、おそらく今後このトレンドは継続されることになりそうです。
参考までに、この3代目プレリュードの中古価格は日本でも上昇傾向にあり、程度の良い個体だと200万円を超え、在庫はカーセンサー上ではわずか5台のみ。
よって、今回販売されている「310万円」というのもけっこう現実的な価格なのかもしれません。
ホンダ・プレリュードはこんなクルマ
ホンダ・プレリュードは1978年に初代が登場し、1982年には二代目、そして今回売りに出ているのは1987年に登場した三代目。
日本ではバブル景気に乗って「デートカー」「スペシャルティカー」として一世を風靡しています。
なお、この三代目は「(FFなのに)フェラーリよりも低いボンネット」「4WS(4輪操舵)」といった特徴を備えており、ぼくも1年ほど乗っていたことから愛着のあるクルマ(合計で2台乗り継いだ)。
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その後は一気にスポーツ傾向を強めた4代目(1991~1996年)、さらにその後の新型NSXにも連なる左右トルクスプリット機構「ATTS(後にSH-AWDへと発展)」を装備した5代目(1996-~2001年)へ。
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なお、ぼくの知る限りだと、3代目以降のプレリュードには、「運転席側から助手席を一発で倒せるレバー」があり、これはまさにデートカーの面目躍如といったところです(S-MXのコンドームホルダーなど、ホンダはときどきこういった装備をクルマに与えるようだ)。
今回のプレリュードは「低走行」
そして今回販売されているプレリュードのウリは「低走行」。
その距離は20,961キロ(13,025マイル)で、年式や、一般に走行距離の多い中古ばかりの北米では「かなり少ない方」だと言えそうです。
加えて、画像からも「非常によくメンテナンスされている」ということがわかり、販売者が高く売りたいという心境もよくわかりますね。
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参照:eBay