
| 販売価格は約2200万円、「NSX」として考えると割安と言えないこともない |
意外とこのクルマを欲しがる人は少なくないのかも
さて、ebayにて一風変わったレプリカが登場。
このレプリカは見ての通りランボルギーニ・ディアブロGTを模したものではありますが、なんと中身はホンダ(アキュラ)NSXなのだそう。
つまりスーパーカーをベースにスーパーカーのレプリカを作ってしまったということで、これは相当にレアなケースだと言えそうです。
なお、製造された時期は明らかではないものの、もしかするとけっこう前に作られた可能性が高く、というのも現在だとホンダNSXの価格は非常に高騰しており、さらに将来的な値上がりも見込めるため、NSXをレプリカベースにしようと考える人は出てこないだろうと思われるため。
一見するとレプリカだとはわからない
この「NSX改」ランボルギーニ・ディアブロを見てみると、フロントバンパーの開口部やポジションランプ、ドアミラーなど一部に「怪しい」雰囲気はあるものの、ヘッドライトにはちゃんとフェアレディZ(Z32)のものを使用しているようにも見えます。

なお、ホイールはランボルギーニっぽくなく、ブレーキキャリパーはゴールドにペイントされているものの「NSXのまんま」のようですね。
それでもドアは「上に閻く」シザースドア(もしくはランボドア)を採用しており、相当なコストをかけて改造しているのは間違いなさそう。

ランボルギーニ・ディアブロそのものは1990年から2001年まで生産されていますが、1998年にランボルギーニはアウディに買収されることになり、よってディアブロは「純粋なランボルギーニ世代最後のクルマ」だとも言われます。
ディアブロGTはアウディ傘下に入ってからの1999年に80台のみの限定モデルとして登場しており、基本的にはディアブロのレース仕様車である「ディアブロGT2」を公道仕様へとコンバートしたという位置づけで、内容としてはハードそのもの。
搭載されるエンジンは6リッターV12、最高出力は575馬力、駆動輪は後輪のみ、0−100キロ加速は4.4秒というスペックを誇ります。


このレプリカを見ると、本物のディアブロをよく研究しており、そうとうな情熱を持って作られたのだろうということがわかりますが、いったいどういった目的にて(販売用なのか、個人のが自分のために作ったのか)製造されたのかはちょっと不明。

エンジンルームにはV12エンジンが収まっているように見えるものの、これは「V12エンジンに見せるためのフェイク(インテークマニフォールド)パーツ」だそうで、この部分を見ても相当にコストが掛かっていることがわかります。
なお、実際のエンジンはこの下にあるホンダ製の3リッターV6で、その出力は280馬力ということになり、(本物の)ディアブロの約半分ということになりますね。

偽ランボルギーニ・ディアブロのインテリアはこうなっている
そしてこちらは「偽」ランボルギーニ・ディアブロGTのインテリア。
画像を見る限りでは、カーボン製パーツが使用されたり、アルカンターラ巻のステアリングホイールが見られたり、ステアリングホイールのセンターパッドや助手席ダッシュボードにランボルギーニのエンブレムが見られたり、ランボルギーニのMT風ゲートが採用されたりと「それなりに」頑張っているようではありますが、エクステリアとは異なって根本的な形状はNSXののまま(そこまでお金や時間を回せなかったのかも)。

ちなみにこのディアブロGTのレプリカにつき、販売価格はなんと17万5000ドル(2200万円くらい)。
現在(程度良好な)ホンダNSXの相場が20万ドルに近づこうとしており、そしてもちろん本物のランボルギーニ・ディアブロよりもずっと安価ということを考えると「高いのか安いのかよくわからない」設定でもありますね。
なお、出品者はこのディアブロ(レプリカ)の維持費の安さについても触れており、「ほかのランボルギーニオーナーが、その修理費によって銀行残高を使い果たすのに対し、あなたは地元の自動車用品店やオンラインにて、安価なパーツを使用して修理できるのです」と記載しています。

このランボルギーニ・ディアブロGTレプリカを紹介する動画はこちら
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参照:mcccoy26