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ホンダ、復活したプレリュードが早くもレース仕様に。わずか2年でシビック タイプR-GTを”退役”させてプレリュード-GTを投入する意義とは

ホンダ、復活したプレリュードが早くもレース仕様に。わずか2年でシビック タイプR-GTを”退役”させてプレリュード-GTを投入する意義とは

Image:Honda Racing

| 新型プレリュード、デビュー直後にGT500仕様を発表 |

実際には「市販バージョンのプレリュード」とは別モノである

2026年のSuper GTシリーズに向け、ホンダがプレリュード-GTを発表。

つい先日、新型プレリュードの市販モデルが市場に出たばかりではあるものの、間髪入れずにレース仕様車が姿を現したということになりますね。

外観は市販車のプレリュードを連想させ、しかしそのまったく別物。GT500クラスに対応する本格レーシングカーとして開発されています。

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Image:Honda Racing

カーボンモノコック構造+スポーツカーボディ

プレリュード-GTは、現行GT500車両と同様にカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用。

市販車を彷彿とさせるカーボンボディは軽量かつ空力特性に優れるという特徴を持っています。

パワートレインは規定に従って2.0リッター直4ターボエンジンを搭載して約650馬力を発生し、駆動方式は後輪駆動、トランスミッションは6速シーケンシャル。

これは市販モデルの約200馬力とは比較にならない性能で、レース専用設計であることを強く示しています。

こうやって見ると、プレリュード-GTは市販モデルとは完全に異なるということがわかるかと思いますが、それでもホンダが「プレリュードを(GT500参戦用のモチーフとして)選んだ」という意味は大きく、それはつまり「ホンダは本気でプレリュードを推している」ということになりそうですね。

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対戦相手と歴史的背景

このプレリュード-GTは、トヨタGRスープラGT500や日産Z Nismo GT500と戦うこととなり、これまでホンダは、Civic Type R-GTでGT500に参戦していましたが、4ドアのボディ形状がレーシングカー化には不向きであったという実情も。

実績としては、Civic Type R-GTは過去2年間でわずか1勝のみ、そして今年は最高でも2位止まりとなっていて、トヨタ勢の独走を止めることができない状況です。

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Image:Honda Racing

Prelude-GT開発の狙い

ホンダレーシングの前田正弘氏は次のように語ります。

「Civic Type R-GTで得た知見をPreludeベースのGT車両に応用することで、さらに高いレベルに到達できると考えています。」

さらに2026年からはSuper GTでの空力規制が緩和されるため、競争は一層激化する見込みである、と見られています。

参考までに、ホンダはCivic Type R-GTを「わずか2年で」プレリュード-GTへと置き換えていますが、NSX-GTが6年使用された(2017–2023)ことを考慮すると、今回のチェンジは「異例の速さ」。

ただ、この対応は「Super GTが日本国内で最も注目されるトップレースシリーズのひとつであること」、そして「ライバルに後れを取らないホンダの戦略」を表しているのかもしれません。

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Image:Honda Racing

まとめ:Prelude-GTが示すホンダの本気

  • 市販型Preludeとは別次元のレーシングカー
  • 2.0L直4ターボ+650馬力のパワートレイン
  • GT500規定に基づくカーボンモノコックシャシー
  • GRスープラGT500、日産Z Nismo GT500と真っ向勝負

市販モデルのデビュー直後にレーシングカーを投入するホンダの姿勢は、技術力と勝利への本気度を示すもの。

2026年シーズン、Prelude-GTの活躍が注目されます。

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参照:Honda Racing(HRC)

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