
| プレリュード復活が呼び起こした「S2000」への期待 |
S2000は「復活待望論」が根強く、何度か復活の話が出ているが
往年の名車が復活すると、必ずといっていいほどファンの想像力を刺激するものですが、最近ではホンダが新型プレリュードを発表して大きな注目を集めており、これと同時にもう一つの伝説的ネームプレートである「S2000」復活への期待が高まっている状況です。
そこでデジタルアーティスト、Theophilus Chin(通称Theottle)が、もし現代にS2000が復活したらどうなるかをレンダリングで表現し、その出来栄えが「けっこう現実的」として話題となっているわけですね。
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レンダリングの特徴:伝統とモダンの融合
新しいS2000のビジュアルはオリジナルの法則に忠実で、以下のようなS2000らしい要素を残しつつ、各パネルはすべて現代的に刷新されています。
- ロングノーズ
- 低い全高
- ソフトトップ
- コンパクトな2シーターキャビン
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フロント
- プレリュード由来のヘッドライト
- スリムなグリル
- 大きなバンパー開口部
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サイド
- 流麗なサーフェス処理
- フラッシュドアハンドル
フェンダー後方のエアインテーク - 19インチホイール(日本市場向けプレリュード「スポーツスタイル」パッケージ流用)
リア
- フルボディ幅のLEDライトバー
- ブラック加飾の大型バンパー
- デュアルエキゾーストパイプは健在
パワートレインの妄想:EVではなくガソリン?
このレンダリングにはエキゾーストパイプが描かれているため、ピュアEVではなくガソリンエンジン搭載を想定しているようですが、 候補として考えられるのはシビック・タイプRに積まれる2.0L直列4気筒ターボ(325ps)。
さらにハイブリッドアシストで環境性能を高める可能性も推測でき、しかしシンプルさや軽量性を追求した「純粋なS2000らしさ」とは相反するかもしれません。
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最大の課題:「後輪駆動プラットフォームが存在しない」
実現のハードルはデザインやエンジンよりもプラットフォームにあり、現在のホンダには、小型後輪駆動スポーツカー向けのプラットフォームが存在せず、日産ZやトヨタGRスープラのようなモデルと直接競合することが難しい状況です。
シミュレーテッドシフトを搭載した新型プレリュードのような工夫は見られるものの、やはりファンが望むのは高回転NA+マニュアル・トランスミッションの組み合わせだと思われ、ホンダが市販車の既定路線として「電動化」を進める以上、ファンが納得するS2000を実現することは難しいのかもしれません。
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結論:実現の可能性は低いが、夢は続く
ホンダは2030年までに13もの新型ハイブリッドモデルを投入する計画を掲げており、販売ボリュームの少ないピュアスポーツに割くリソースは限られています。
したがって、現実的にS2000が復活する可能性はきわめて低いと考えられ、しかし、Theottleのようなデザイナーが示すレンダリングは、ファンの「夢」をつなぎとめる存在であり、いつかホンダが再び本物のロードスターを送り出す日への期待を高めてくれるものと信じています。
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「2026年にホンダS2000が復活」?その姿を予想したカッコいいレンダリングが登場
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参照:Theottle