マツダが初代ロードスターを対象としたレストアサービスの開始を発表。
内容としては「レストア」と「パーツ再供給」の2つに分かれており、「レストア」は文字通り消費者の乗るロードスターをマツダ自らがリフレッシュするもの。
こちらは2017年より受付を開始し、2018年よりサービス開始。
流れとしてはこのサービスを希望するユーザーとマツダとが直接の面談を経て車のコンディション、ユーザーの希望を聞きながらマツダのレストア設備で車を預かり、レストアを進めてゆく、とのこと。
このレストア設備は認証機関であるTUF(テュフ ラインランド ジャパン株式会社)のクラシックカーガレージの認証を受けているそうで(こういった認証があったとは)、そのクオリティには安心できそうです。
「パーツ再供給」については、すでに供給が停止されている一部パーツにおいても復刻の上供給するもので、こちらも開始は2018年から。
このパーツは復刻と言えどもオリジナル状態にこだわり、「あの」ビニール生地のトップ、当時装着されていたブリジストンのタイヤ「SF325」、ナルディ(NARDI)製ウッドステアリング/シフトノブも供給。
マツダのコメントは下記の通り。
初代マツダ・ロードスターは1989年2月にシカゴ・モーターショーで発表されていますが、今年2月には当発表当時のボディカラー「レッド」を用いた限定モデルを現行のNDロードスターに設定。
さらに4月には「累計100万台」を突破するなど、今年はちょっとした盛り上がりを見せています。
映画「ルーパー」ではジョー・ゴードン・レヴィット演じる主人公がピカピカに磨き上げた初代ロードスターに乗る様子が描かれていましたが(設定は未来)、今回のレストア事業開始によって、そういった光景も現実のものとなりそうですね。
なおマツダによると初代NAロードスターは国内で12万台が販売され、28年が経った今でもなんと23,000台(19.2%)が走行中。
マツダ側ではずっとファンクラブやショップなどとコンタクトを取り、レストアの実現性やパーツの復刻について話を進めてきた、とのこと。
歴史のある欧州の自動車メーカーではこういった「レストア事業」は珍しくなくなってきていますが、日本の自動車メーカーとしてはまだ異例といえ、このあたり「さすがマツダ」と言えそうですね。
なお、ポルシェについては「生産された車の70%」が今も現役で走っており、これはその「異常なタフさ」の証明かもしれません。
加えて「タイヤ」はクラシックカーにとって重要な要素の一つで、ポルシェも「クラシックモデルの外観に合う」タイヤの供給を開始し、ブリジストンもジャガーXJ220用の「サイズ」を供給開始していますね。