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マツダ・ロードスター(NA)をオタクがカスタム!ND世代のエンジンへとスワップ+シングルシーター化、890kgへと軽量化したNMコンセプトが1000万円で受注開始

マツダ・ロードスター(NA)をオタクがカスタム!ND世代のエンジンへとスワップ+シングルシーター化、890kgへと軽量化したNMコンセプトが1000万円で受注開始

| 価格はかなり高価だが、とんでもなく楽しいクルマであることは間違いない |

随所にはこれまでマツダが製作してきたコンセプトカーへのオマージュが散りばめられる

マツダ・ロードスター(MX-5)は自動車業界を変えたひとつのクルマであり、その事実には異論を差し挟む余地がないと思います。

1989年にシカゴ・モーターショーにて発表され、それまで「ニッチ」でしかなかった2シーターオープンスポーツをひとつのカテゴリにまで成長させ、BMW Z3、ポルシェ・ボクスター、ホンダS2000といったフォロワーを生み出すに至っていますが、ロードスター自身もこれまで累計100万台以上を販売するという大ヒットモデルとなっています。

そのため中古市場にも比較的タマ数が多く、かつ安価に入手ができるため、今でも多くの愛好家がNA、NB、NC、そしてND世代に至るまで様々な楽しみ方をしているわけですが、とくにNA世代のロードスターを改造するマニアは多く、さらにはその方向性も様々です。

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なんとマツダ・ロードスターがシングルシーターのスピードスターに

そして今回紹介するのは個人ではなくイタリアのチューニングファクトリー、ゴルゴナ・カーズが発表した「コンセプトNM」。

これは見ての通りNAロードスターをシングルシーター化し、その上で軽量化や足回りのチューン、NDロードスターから移植された最新のエンジンを積むというレストモッドです。

Mazda-Roadster-MX-5-NM-Concept (1)

このゴルゴナ・カーズはデビッド・ガリアーノ(エンジニア)とオマル・アブエイド(ジャーナリスト)という異なるジャンルの、しかし二名の自動車業界のエキスパートによって設立され、このNM(ネイキッド・モノポスト=スピードスターでシングルシーター)コンセプトはモデナ・アウトドロームで行われた史上最大のマツダMX-5(ロードスター)パレードで発表された、と紹介されています。

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このNMコンセプトは、1995年に発表された「マツダ・ミアータ M スピードスター(NA)」、2000年の「マツダ・ミアータ モノポスト(NB)」、2015/2016年の「マツダ MX-5 スピードスター(ND、下の画像)」といったコンセプトカーからインスピレーションを受け、「シングルシーター+バルケッタ」というエキゾチックなボディスタイルが選ばれています。

マツダ・ロードスター「コンセプトNM」の車体重量は890kg

このマツダ・ロードスター「コンセプトNM」の改造範囲は小さくはなく、まずはフロントガラスとソフトトップを取り払い、シングルシーター化するためのカバー、そして運転席の後ろにはハンプを追加。

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トランクリッドには1992年のマツダM2-1006「コブラスター(CobraSter)」コンセプトと同様の一体型スポイラーが装着されていますが、マツダが発表してきた様々なコンセプトカーの要素を取り入れているあたり、「とんでもないロードスターオタク」がこのクルマを作ったということがわかりますね。

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ボンネットはアルミ製で、しかしワイパーが不要になったためか、やや後ろ方向に延長されて排熱のためのスリットも。

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ちなみにこのNMコンセプトは「コンセプト」と名がつくものの実際に販売されることになり、注文者はボンネットやフェンダー、ドアの素材に「カーボンファイバー」を選択することができる、とのこと。

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なお、ドアの天地(上下)はおよそ半分に。

サイドシルが強化されているとアナウンスされているので、バーなどが(サイドシルの上に)溶接されているのでしょうね。

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その他の装備を見てみると、LEDヘッドライト(リトラクタブル形式は維持)、フロントスプリッター、エアロミラーに・・・。

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ウインカーも変更されているもよう。

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もちろん足回りも改良されており、車高調整式サスペンション装着によるローダウン、そして強化ブレーキシステムに軽量ホイール(エンケイRPF1)、ハイグリップタイヤ(ヨコハマA052)が装着されています。

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搭載されるエンジンは現行NDロードスター(日本だとRF)に積まれる2リッター・スカイアクティブG、トランスミッションは6速マニュアル、セルフロッキング式のディファレンシャルが搭載済み。

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車体重量は830kgだとアナウンスされており、これだけ多くのパーツを削ぎ落としていることを考慮すると「もっと軽くなって良さそう」と考えたりしますが、エンジンやトランスミッションのアップグレードに加え、(カバーに隠れて見えないものの)ロールバーの追加、前後サブフレームの強化、サイドシル含む各部の強化によって「ノーマル比で2倍」というボディ剛性を獲得した代償なのかもしれません。

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細かいところだと、ドアハンドルなど「クローム」だったパーツはブラックにペイントされ、イエローにペイントされたボディとのコントラストが何ともスパルタン。

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そしてこのコントラストは室内にも引き継がれ、むき出しのフロアに対してのブラックアルカンターラ、そしてブラック仕上げとなる金属パーツにて構成されます。

シートはカーボンファイバー製のフルバケット(4点式ハーネス装備)、ステアリングホイールはMOMO製、エアコンやオーディオ、インフォテイメントシステムは「レス」。

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メーターリングにはイエローを採用し、なかなかにオシャレな雰囲気。

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シフトブーツも雰囲気満点ですね。

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ゴルゴナカーズはこのNMコンセプトを「少量」生産するとしており、そのコンバージョン費用は(ベース車持ち込みで)7万ユーロ(約1000万円)を予定している、とのこと。

かなり高価ではありますが、この改造の内容、そして手に入れることができるであろう痛快極まりない走りを想像するに、その対価として得られるものはかなり大きいと考えて良いかと思います。

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参照:Gorgona

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